【箱根駅伝】大東大10位 逆転で9大会ぶりシード権 見えない背中追い続け10区・佐々木爆走

2024年01月04日 04:19

駅伝

【箱根駅伝】大東大10位 逆転で9大会ぶりシード権 見えない背中追い続け10区・佐々木爆走
ゴールする大東大・佐々木(撮影・木村 揚輔) Photo By スポニチ
 【第100回東京箱根間往復大学駅伝 復路 ( 2024年1月3日    神奈川・箱根町~東京・大手町 5区間109・6キロ )】 次の100年の第一歩となる次回大会のシード権争い(10位以内)は、史上最多タイとなる16校の復路一斉スタートで大混戦。往路8位の大東大が最終10区で“見えないライバル”を逆転し9年ぶりのシード権を獲得した一方、東海大が11位で涙をのんだ。昨年2位の名門・中大は13位、同5位の順大は17位でシード権を失った。
 創立100周年の大東大が、記念すべき年の箱根路で9年ぶりのシード権を獲得した。往路8位からシード圏ギリギリの総合10位と順位を下げたが、就任2年目の真名子圭監督(45)は「めちゃくちゃうれしい。ハラハラドキドキしたが、これが勝負の世界。学生を信じた」。報告会では人目をはばからず感涙した。

 復路は史上最多タイの16校一斉スタート。見た目と実際の順位が異なる難しさを強いられる中、指揮官が心がけたのは「確かな情報を与え、安心させること」だった。7位でたすきを受けた8区のワンジル(3年)が区間最下位の大ブレーキで圏外の11位に下がったが、残り2区で必死に食らい付き、10区・佐々木(3年)が見た目上は前を走る東海大を“逆転”。箱根初出走の最終走者は「15キロで40秒差(のリード)と伝えられた。人生で一番の経験」と笑顔で語った。

 高校駅伝の名門、宮城・仙台育英高から低迷していた母校の監督に転身。走りの基礎をつくるジョグをはじめとした練習改革、20歳以上も年の離れた学生とのコミュニケーション改革が実を結び、就任2年目でのシード復活は「早かったというのが正直なところ」という。ただもちろん、総合優勝4度の名門復活とは言えない。「明日(4日)は朝から練習します」と、早速完全復活の第一歩を踏み出す。

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