【高校ラグビー】大阪桐蔭が「近畿の砦」を守った 準決勝の「桐蔭対決」で春のリベンジ狙う

2024年01月04日 06:30

ラグビー

【高校ラグビー】大阪桐蔭が「近畿の砦」を守った 準決勝の「桐蔭対決」で春のリベンジ狙う
<流経大柏・大阪桐蔭> 後半2分、トライを決め喜ぶ西野(中央)ら大阪桐蔭フィフティーン(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【第103回全国高校ラグビー準々決勝   大阪桐蔭19ー13流通経大柏 ( 2024年1月3日    花園ラグビー場 )】 5大会ぶり2度目の優勝を狙う大阪桐蔭(大阪第2)は19―13で流通経大柏(千葉)を下した。フッカー西野陽(3年)が全3トライを挙げる活躍で逆転勝利に貢献。近畿勢で唯一、4強に駒を進めた。
 この勢いはもう誰にも止められない。大阪桐蔭は、初戦の2回戦・鹿児島実戦で驚異の4連続トライを決めたフッカー西野がこの日も全3トライを奪う活躍。得意のモールを押し込むスタイルで初優勝時以来、5大会ぶりの準決勝進出だ。

 「3トライをモールで取り切れたことは、FWでやってきたかいがあった。僕は後ろで(ボールを)持っているだけなので、前で頑張っている選手に感謝です」

 前半3分にPGで先制を許すと、ハンドリングミスから反則を重ねて序盤は厳しい展開を強いられた。6点ビハインドで前半終了。ハーフタイムに綾部正史監督(48)が「接点にこだわっていこう」と声をかけ、選手は奮起した。激しいディフェンスに阻まれながら、平均体重100キロを超えるFW陣が前へ前へと突き進む。後半2分、敵陣5メートルでの右ラインアウトからモールをつくり、矢のような前進を見せてトライ。ゴール成功で逆転すると、後半29分も同じ形で得点して勝負を決めた。

 苦しみながらも近畿勢唯一の4強入り。仮に近畿勢が4強に1校も残らなければ、93年度の第73回大会以来30大会ぶりの屈辱だった。近畿最後の砦(とりで)として意地を見せ、指揮官は「自分たちの強みを表現してくれた」とねぎらった。

 準決勝は、桐蔭学園との“桐蔭対決”となった。昨年春の選抜大会では10―38で完敗を喫した相手だ。「春に負けて、桐蔭学園を倒そうと思って一年やってきた。勝つためにしっかり準備をしたい」と西野。東の横綱に真っ向勝負を挑む。(山手 あかり)

おすすめテーマ

2024年01月04日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム