【箱根駅伝】箱根は青学大が最強!「史上最強」駒大に完勝、100回大会を大会新で2年ぶり頂点

2024年01月04日 04:28

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【箱根駅伝】箱根は青学大が最強!「史上最強」駒大に完勝、100回大会を大会新で2年ぶり頂点
優勝のゴールテープを切った青学大・宇田川を出迎える原監督と選手たち(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 【第100回東京箱根間往復大学駅伝 復路 ( 2024年1月3日    神奈川・箱根町~東京・大手町 5区間109・6キロ )】 往路優勝の青学大が復路も5時間23分12秒で制し、大会新となる総合10時間41分25秒で2年ぶり7度目の総合優勝を飾った。復路スタートの山下り6区で野村昭夢(3年)が駒大との差を広げ、8区・塩出翔太(2年)、9区・倉本玄太(4年)が連続区間賞で突き放した。就任20年目の原晋監督(56)が「史上最強軍団」と評したライバルの2季連続3冠を阻止。100回目の記念大会で「負けてたまるか!大作戦」を完遂した。
 往路優勝の青学大が復路も5時間23分12秒で制し、大会新となる総合10時間41分25秒で2年ぶり7度目の総合優勝を飾った。復路スタートの山下り6区で野村昭夢(3年)が駒大との差を広げ、8区・塩出翔太(2年)、9区・倉本玄太(4年)が連続区間賞で突き放した。就任20年目の原晋監督(56)が「史上最強軍団」と評したライバルの2季連続3冠を阻止。100回目の記念大会で「負けてたまるか!大作戦」を完遂した。

 両手を広げて、青学大の宇田川瞬矢(2年)が大手町のゴールテープに飛び込んだ。2年ぶり7度目の総合優勝。2年前に樹立した大会記録を2分17秒も縮め、「夢に見ていたゴールの瞬間。本当に楽しく走れた」と実感を込めた。10区間中5区間で区間賞を獲得する圧巻のレース運び。2区以降は全区間で“1強”と目された駒大のタイムを上回った。

 往路を終えて2位・駒大と2分38秒差。復路は全5選手が初の箱根路で経験不足が懸念材料だったが、杞憂(きゆう)に終わった。復路だけで3分57秒差。総合では6分35秒差をつけ、駒大の2年連続3冠を阻止した。これで往路優勝した6大会は全て総合V。「トップを走ることを重圧に感じるのではなく楽しもう」という伝統の“ピクニックラン”が機能した。

 復路は全て区間3位以内で区間賞が2人。芦ノ湖をトップで出た野村が軽快に山を下りチームを勢いづけた。昨季も6区を走る予定だったが、12月に仙骨を骨折してメンバー落ち。代役選手が区間最下位に沈んだことが響き、総合3位に終わった。

 1年前の雪辱を期した今回は区間2位。特殊区間を攻略し「後ろを引き離して7区以降に楽に走ってもらうのが自分の仕事だった」と胸を張った。

 今季は「いかに箱根で勝つか」をテーマに選手ミーティングを何度も実施。話し合いが4時間以上に及ぶこともあった。練習の質、量を増やし、ケガのリスクを減らす体のケアも徹底。時間厳守、整理整頓など生活態度も見直した。

 出雲5位、全日本2位に終わり、12月にはインフルエンザに集団感染。箱根本番5日前のミーティングで原監督から「準優勝でいい」と伝えられたが、選手は最後まで優勝にこだわった。

 今メンバーは4年生3人で、来季も7人が残る。宇田川は「少し早いけど、今から来年の箱根を見据えたい」と早くも連覇に照準を定めた。

 15~18年の4連覇後、2年連続で総合優勝を逃したことはない。終わってみれば今大会も“1強”は青学大だった。101回大会以降もフレッシュグリーンの時代は続く。

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