宮城は各世代の力を結集して優勝 佐藤監督「全力を出して役割を全うしてくれた」

2024年01月14日 17:22

駅伝

宮城は各世代の力を結集して優勝 佐藤監督「全力を出して役割を全うしてくれた」
優勝し、佐藤広樹監督を胴上げする宮城の選手ら(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 【全国都道府県対抗女子駅伝 ( 2024年1月14日    たけびしスタジアム京都発着の9区間42・195キロ )】 最終9区で先頭に立った宮城が2時間16分30秒で優勝した。
 ゴールテープに飛び込んだ9区(10キロ)の小海遙(第一生命グループ=20)は「沿道の歓声で後ろから京都が来ているのが分かっていたのでロングスパートの方がいいかなと思って」前を行く兵庫を様子を見ながら追い抜くと、そのままペースを上げて独走態勢を作った。

 佐藤広樹監督は「今年は世代で力ある選手が揃った。序盤をしのいで、中盤から上げていく…走った選手が全力を出して役割を全うしてくれた」と笑顔で振り返る。

 同じ都大路、12月の高校女子駅伝で仙台育英はゴール直前で神村学園に抜かれて1秒差で優勝を逃した。OGでもある小海は「すごく悲しかったけど“大丈夫だよ”と言ってあげたかった。優勝というご褒美をあげたかったんです」と話した。

 仙台育英のアンカーだった橘山莉乃(18)は6区(4・0875キロ)で区間2位の13分12秒を出して3位に押し上げた。「高校駅伝の後は“申し訳ない”という気持ちが強くなって調子も落ちた。悔しい思いもあったが、優勝できて良かった」と笑顔を取り戻した。

 優勝に導いたのは8区(3キロ)を9分41秒で爆走した男乕(おのとら)結衣(15=五城中)だった。小海をして「追われる展開は想定外。男乕さんがこんなに詰めているとは思わなかった。それでいてキツそうな顔をしていない。中学生でこんな走りは凄いな」と驚かせる快走だった。

 「めっちゃ楽しく走れた。沿道にお母さん(友恵さん)がでっかい声で応援していたから」と男乕。ドルーリー朱瑛里に憧れる15歳は、そのドルーリーが昨年輝いた若手MVPと言える中学生「未来くん賞」に選ばれたものの「区間賞も出せなかったし、1位でたすきを渡せなかった。(ドルーリーさんに)追いつけるように頑張ります」と話した。優勝は「めっちゃ最高!!」の年始めとなった。

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