【ラグビー大学選手権決勝】絶対的強さ見せた帝京大 際立った経験値の高さと安定感

2024年01月14日 05:00

ラグビー

【ラグビー大学選手権決勝】絶対的強さ見せた帝京大 際立った経験値の高さと安定感
<帝京大・明大>前半、トライをする帝京大・江良(撮影・篠原 岳夫) Photo By スポニチ
 【砂村光信氏 視点】帝京大の絶対的な強さを感じた。前後半の開始直後や再開直後に必ずトライやペナルティーを取ったように、明大がまだ地に足が着いていないうちに、瞬間的にテンションが入っていた。経験値の高さだろう。それに加えて、ラグビーの基本であるFW、セットプレーの安定は際立っていた。
 スクラムではフッカー江良の存在が大きい。プロップの選手を密着させ、後ろ5人の力を前へ出すかじ取りが巧みだ。明大の力を利用しながら力が来ない方へ押し込んでいる。ともに1年時から出ている奥井らとのまとまりと江良の操作により、スクラムでペナルティーを取れていた。だから終始、優位に進めることができた。

 明大は悪天候の中、ハンドリングエラーをすることなく、バックスに活路を見いだし、2トライも取れた。ただ、マイボールラインアウトを確保できないなどセットプレーが安定しなかった。PGを狙える時でもトライにこだわるのは明大の文化。これはいい、悪いではなく、100年の歴史が紡いできたもので学生スポーツならではだろう。(元U―23日本代表監督)

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