二所ノ関親方 初場所は照&霧島が中心 遅い14日初日、調整期間長くルーティン確立した上位陣優位

2024年01月14日 04:30

相撲

二所ノ関親方 初場所は照&霧島が中心 遅い14日初日、調整期間長くルーティン確立した上位陣優位
照ノ富士 Photo By スポニチ
 大相撲初場所は14日に東京・両国国技館で初日を迎える。13日には土俵祭りが行われ、八角理事長(元横綱・北勝海)らが15日間の安全を祈願した。1月14日は平成以降で最も遅い幕開け。本紙評論家の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)は年末年始を挟まずにじっくり調整できる日程は上位力士に有利に働くと分析。3場所ぶりの出場となった横綱・照ノ富士(32=伊勢ケ浜部屋)、綱獲りの大関・霧島(27=陸奥部屋)の番付上位2人に期待した。
 世代交代の波も押し寄せている相撲界ですが、23年は平幕力士の優勝がなかった一年でした。初場所は寒さなどで体調管理が難しく「荒れる初場所」の傾向が強くなっています。しかし今年の初場所は初日が14日。平成以降では18年と並び最も遅い幕開けだそうです。調整期間が長いから特に上位力士はルーティンでコンディションをつくりやすい利点があります。一人横綱の照ノ富士、先場所優勝の霧島。2人が優勝争いを引っ張ってくれると期待します。

 3場所ぶりに初日から出場する照ノ富士は出てくる以上は優勝候補の一角になります。腰には大きな不安を抱えていますが、能力の高さは他の追随を許しません。初日が宇良で2日目が若元春。個人的には流れをつかみやすい相手とみました。宇良は厄介な相手とみられがちですが、泳がされなかったら何とかなる。若元春も組んでしまえば横綱の対処が勝ります。

 霧島は15日間の戦いを見据えて稽古量を増やしている点を評価したい。二所ノ関一門の連合稽古では今できることは何かを理解、そして実践しているようでした。左前まわしを取って右四つの形、そこを追求していけばさらに安定するでしょう。綱獲りの重圧もあるでしょうが、まずは大関としての責任を果たすこと。照ノ富士と優勝争いをすることをしっかり意識してほしい。

 琴ノ若は相手がやりにくさを覚える相撲を取っていますし、引き続き期待はしています。九州場所でも前さばきがうまい力士に取りこぼすことが散見されました。そういう相手には自分の圧力をかけて形にしていくことで成績も安定する。攻撃は最大の武器ということを意識してほしい。上位総当たりの位置まで上がってきた熱海富士は体も毎場所大きくなっていますし2場所連続優勝争いは評価できます。初日、2日目の大関戦をクリアすると一気に初場所の主役になること間違いなしです。(元横綱・稀勢の里)

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