バスケ女子日本 世界4位スペイン撃破でパリ五輪出場へ王手!林が脅威の3P成功率75%で20得点

2024年02月09日 02:08

バスケット

バスケ女子日本 世界4位スペイン撃破でパリ五輪出場へ王手!林が脅威の3P成功率75%で20得点
歓喜のバスケット女子日本代表 (AP) Photo By AP
 【バスケットボール女子パリ五輪世界最終予選   日本ースペイン ( 2024年2月8日    ハンガリー・ショプロン )】 バスケットボール女子パリ五輪世界最終予選が8日(日本時間9日)に4会場で開幕。日本(世界ランキング9位)は初戦でスペイン(同ランキング4位)に86-75で勝利して、パリ五輪出場へ王手をかけた。林咲希(28=富士通)が3ポイント(P)シュートを8本試投で6本成功の脅威の3P成功率75%を記録して、チームトップタイの20得点をマークした。
 3大会連続の五輪切符を獲得へ日本は、最終予選の初戦は山本麻衣(24=トヨタ自動車)、宮崎早織(28=ENEOS)、赤穂ひまわり(25=デンソー)、林、高田の5人が先発出場した。

 第1クオーター(Q)は開始早々から相手にプレッシャーをかける積極的な守備を見せていた。攻撃では残り8分33秒で林が3Pシュートを決めてチーム初得点。残り7分55秒にも2連続となる3Pシュートを沈めた。そこから流れに乗って、第1Qは26―18と最高のスタートを切った。

 第2Qは途中出場の馬瓜エブリン(28=デンソー)が躍動した。開始から得点を重ねて、残り8分49秒でレイアップシュートから相手の反則誘い、フリースローも決めて3点プレーを成立させた。一時3点差まで詰め寄られたが、残り2分32秒から林が2連続3Pシュートで決めて、46―36と10点リードで前半を折り返した。

 第3Qは残り9分36秒に宮崎がドライブインからのレイアップシュートを決めて後半初得点。残り2分46秒にはエブリンがドライブインからのレイアップシュートを決めてチームを鼓舞すると、残り2分12秒には3Pシュートも決めて連続得点。第3Qを終えて69―57とリードを広げた。

 第4Qは第3Q無得点に終わった林や山本が躍動するなど、リードを守り切ってパリ五輪出場へ王手をかけた。

 個人スコアではエブリンもチームトップタイの20得点をマーク。先発の山本も3本の3Pシュートを決めるなど15得点を記録した。

 日本は開幕前日の7日に登録メンバー12人を発表。“走り勝つシューター軍団”をコンセプトに身長1メートル60台のポイントガードを4人選出。センター登録は高田真希(34=デンソー)の1人しかいない。平均身長はスペインの1メートル83に対し、1メートル74。インサイドの戦いで不利なメンバー構成だが、恩塚亨監督(44)は「速さ、しつこさ、チームワークでは明らかに世界に優位に立てる」と自信を示していた。

 ▼恩塚亨監督「チームで勝ち取った勝利。本当にうれしい。走り勝つところを、オフェンスでもディフェンスでも選手がしっかりやり切ってくれた」

 ▼馬瓜エブリン「とんでもなく嬉しい。自分が良い時も悪い時も関係なく、チームを鼓舞して良いプレーしようと思っていたのでそれができて本当によかった」

 ▼吉田亜沙美「初戦は難しい試合だったが、全員がスタートも集中してくれたので、すごく良いゲームができた。宮崎を少しでも休ませてあげよう、という思いと。あとはゲームに入った時に良い流れに持っていけるように、が私の役割。今回、ここに来れなかった選手のためにも何としてでも切符を取ろうと全員でやっていたので、その気持ちがすごく出た」

 ▼林咲希「初戦勝って本当にほっとしました。決め切ることが自分の仕事だと思ってました。でもみんなが本当に踏ん張ってくれたおかげで自分も決め切ることができたので、チームで勝ち切った1試合だと思います」

 ▽バスケットボール女子パリ五輪世界最終予選 中国、ベルギー、ブラジル、ハンガリーの4会場で8~11日に開催。16チームが4組に分かれて総当たりのリーグ戦を行う。既に出場権を得ている開催国のフランス、22年W杯優勝国の米国が入る組は、この2カ国を除いた上位2チームが出場権を得る。パリ五輪は12チームが参加。21年東京五輪銀メダルの日本の入ったハンガリー開催の組はスペイン、世界5位のカナダ、世界19位の地元ハンガリーが同居。国際バスケットボール連盟(FIBA)が公式サイトで“死の組”と紹介する激戦グループだ。日本は9日にハンガリー、同11日にカナダと対戦。4カ国中上位3位に入れば、3大会連続の五輪切符を獲得する。

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