伊藤美誠「選択肢を第三者目線で」“監督”で切り開いた新境地は世界1位への力に パリ補欠は辞退へ

2024年02月26日 18:22

卓球

伊藤美誠「選択肢を第三者目線で」“監督”で切り開いた新境地は世界1位への力に パリ補欠は辞退へ
<「2024年世界卓球選手権釜山大会(団体戦)」日本代表帰国記者会見>質問に答える伊藤美誠(後列右)(撮影・大城 有生希) Photo By スポニチ
 韓国・釜山で開催された卓球の世界選手権団体戦に出場した日本代表が26日、都内で会見を行った。
 女子は5大会連続で銀メダルを獲得。決勝で中国に敗れたものの、2―3の死闘を演じて最強国を追いつめた。

 パリ五輪代表から落選した伊藤美誠(23=スターツ)は2試合の出場にとどまったが、出番がない試合では腕を組みながらベンチからチームメートに的確なアドバイスを送る貫禄を見せ、ネットで“伊藤監督”と呼ばれるなど話題となった。

 「初めてコーチ、監督の感覚になった」と言う23歳。「アドバイスというよりは、選手の考えを広げるというか、選択肢を第三者目線で伝えるのを基本にやっていた」と明かした。

 「選手が最後はしっかり考えて戦ってほしかったので。『これでもいいんじゃない?』とは言いますけど最終的に戦うのは選手なので。後は選手に任せて『やりたいことやってきな』って最後には伝えるようにしていた」

 サーブで迷っていた張本美和(15=木下グループ)に対しては「最後はもう美和ちゃんのやりたいことやっておいで!」と送り出し、世界3位の陳夢と対戦した早田ひな(23=日本生命)には「ぐねぐねでもいいから入れれば(相手が)ミスるよ」とライバルの揺れる精神状態まで見極めていた。

 パリ五輪補欠について、伊藤は「リザーブは将来を背負っていく選手が経験すべきと思っている」と話し、辞退の意向をあらためて示した。

 今後は世界ランク1位を目指した戦いが始まる。ベンチから仲間を試合を見て切り開いた新境地はきっと、目指す頂への力になる。

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