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柔道48キロ級・角田夏実がパリ日本選手団メダル1号へ初戦突破!わずか45秒一本勝ち 女子最年長31歳

2024年07月27日 17:24

柔道

柔道48キロ級・角田夏実がパリ日本選手団メダル1号へ初戦突破!わずか45秒一本勝ち 女子最年長31歳
初戦の1回戦で一本勝ちを決めた女子48キロ級の角田夏実(右)(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【パリ五輪第2日 柔道 ( 2024年7月27日    シャンドマルス・アリーナ )】 柔道ニッポンのパリ五輪が幕を開けた。女子48キロ級日本代表の角田夏実(つのだ・なつみ、31=SBC湘南美容クリニック)が27日、初戦でナタシャ・フェレイラ(25=ブラジル)と対戦。巴投げからの寝技という伝家の宝刀をさく裂させ、完勝で2回戦に進んだ。
 開始早々の組み手争いで右目を痛めた素振りを見せた角田。しかしそこから得意パターンに持ち込んだ。開始30秒すぎに必殺技の巴投げを決めて技あり。そのまま腕ひしぎ十字固めで一本勝ちを決めた。パリ初戦は45秒の快勝。柔道人気の高いフランスのファンを沸かせた。

 柔道日本女子では最年長記録となる、31歳で迎えた初の五輪。その道を開いたのは19年10月、日本からは地球半周分離れたブラジルで下した決断だった。元々52キロ級で、ブレークした16~17年ごろは阿部詩にも連戦連勝だったが、初黒星を喫した後は完全に形勢逆転。東京五輪への道がほぼ断たれたころ、所属の山田利彦監督から階級変更を打診された。

 「積み上げてきたものがゼロになってしまう」。打診されては断ったが、迎えた19年10月のグランドスラム・ブラジリア大会は52キロ級で3位。頂点に届かず、気持ちが揺らいでいた時、山田監督から再度打診され、「最後に懸けたい」と転向を決断。期限ぎりぎりで、11月の講道館杯に48キロ級でエントリーする手続きを、地球の裏側で行った。

 結果的に東京五輪は届かなかった。それでも21年世界選手権から圧巻の3連覇。23年は出場した全3大会でオール一本勝ちという圧倒的な強さを見せつけたどり着いた夢舞台で、女子最年長が柔道ニッポンに勢いを与える。

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