【バレー男子】石川祐希「勝てる雰囲気が出すぎていた」　黒星発進に選手集め緊急ミーティング

2024年07月27日 19:15

バレーボール

【バレー男子】石川祐希「勝てる雰囲気が出すぎていた」　黒星発進に選手集め緊急ミーティング — 男子バレー＜日本・ドイツ＞第2セット、サーブを放つ石川（撮影・岡田　丈靖） Photo By スポニチ

【パリ五輪第2日　バレーボール男子1次リーグC組　日本―ドイツ日本2―3ドイツ（ 2024年7月27日パリ南アリーナ）】 52年ぶりの五輪金メダルを狙う世界ランキング2位の日本は、初戦で同11位のドイツと対戦。2時間23分に及ぶ大熱戦となったが、セットカウント2―3で逆転負けを喫し、黒星発進となった。

　第1セットは相手の強烈なサービスに対してレシーブが乱れる場面があり、8連続ポイントを奪われるなど、17―25で落とすまさかの展開。ドイツのエース、グロゼルの強烈なサーブ、スパイクに苦しんだ。それでも、第2セットを一進一退の攻防の中で25―23で取ると流れをつかんだ。

　第3セットは苦しいトスでも決め切ると、エースの石川祐希、西田有志のパワフルなスパイク、高橋藍の多彩なスパイクなどが決まり、日本が終始優勢のまま25―20で取る。第4セットは、意地を見せるドイツに先にセットポイントを奪われる中で粘りをみせたが、最後は28―30で競り負け。第5セットは序盤からリードを奪われて流れをつかめず、12－15で落とした。

　初戦を落とし、もう落とせない試合が続く。1次リーグ残り2試合は、日本時間31日午後8時に世界ランキング8位のアルゼンチン戦、同8月3日午前4時に世界ランキング5位の米国戦が組まれている。

　試合後、石川の一問一答は以下の通り。

　――試合を振り返って。
　「1セット目から自分たちのバレーできなかったので、そこは自分たちの弱さだというふうに思いますし、オリンピックに臨むにあたって意識しすぎたのか、そういった点もあったのかなというふうに思います。2セット目も危なかったですけど、取り切ってからは2、3といい形で取れたと思いますし、4セット目の最終までは良かったなというふうに思いますけど、中盤以降ブレークチャンスがあった中で、デュースに入ったら相手のミスの時にネットタッチをしてしまったりとか、もったいないミスが非常に多かったセットだったので、それだけやってればやっぱり負けるのは当然というふうに思いますし、流れもドイツに傾いていたので、そこはまあ仕方ないというか、そこを取りきれなかったら結果こうなる」

　――4、5セット目のかみ合わない点について。
「僕がコートの中で感じてるのは、いつも通りではないですけど、少し勝てる雰囲気がちょっと出すぎていたのかなっていう。余裕を持ちすぎてたのかなっていう風に、いろんな選手の表情見てたらそう思ったので、そこは伝えたところではあるんですけど、なかなか変えるのは難しかったなって。試合前はそんな気にしてなかったですけど、試合中に余裕をちょっと出しすぎてしまったっていうか、余裕が出てきたのが少し、あんまり良くなかったのかなっていうふうに思います」

　――みんなを集めていたが、何を言ったか。
　「すぐ切り替えることが大事ですし、この後アルゼンチン戦なので、そこにコンディション整えて、もう1度ベストで臨むことが大事だっていうことと、もったいないミスをやってたら結果はこうなってしまう。1点を少し軽く考えたというか、軽く考えてるつもりはないですけど、ブロックされた後も、もうすぐ切り替えればいいや、みたいな。なんて言えばいいですかね、これを絶対取り切らないとっていう気持ちが少し欠けてたというか。やっぱりこう競った場面になればなるほどそういったところは出てくるんですけど、なかなか序盤、中盤は、それはなかなか…。どのチームもそうです。どの選手も作って望むっていうのは難しいところではありますけど、そういった隙を見せてしまったのかなと思います」

　――オリンピックの難しさ。
　「結果論で言うと、結果がこうなので難しいなっていうふうに思いますし、それが自分たちが構えすぎていたのか、元からこういうものなのか、そういったところはわからないですけど、結果だけで言うと、そう言わざるを得ない」

　――これからの立て直し。
　「でまずもったいないんですか。とか、取り切るところでしっかり取りっていうところを、やっぱりが大事だというふうに思いますし、それがしっかりできていれば問題はないっていうふうに思うんで、そこを立て直す。コンディションは作りやすくなってると思うので、そこに合わせて準備できたら。立て直すしかないので。こっから上がっていくしかないと思いますし、これで終わるようなメンバーではないので、この後またいいパフォーマンスを皆さんに見せられるように」

　【バレーボールの五輪開催形式】
　1次リーグは出場12カ国が4カ国ずつ3組に分かれて1回総当たりで実施。各組上位2カ国と3位のうち勝利数、勝ち点、セット率、得点率などの成績による上位2カ国の計8カ国が準々決勝に進出する。1次リーグの成績によって8カ国を順位付けし、準々決勝の組み合わせを決定。1位通過の成績最上位は3位通過の2位と対戦する。