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【バレー男子】日本が黒星発進 ドイツにフルセット、2時間23分大激闘も…52年ぶり金へ厳しい船出

2024年07月27日 18:23

バレーボール

【バレー男子】日本が黒星発進 ドイツにフルセット、2時間23分大激闘も…52年ぶり金へ厳しい船出
男子バレー<日本・ドイツ>第5セット、相手にスパイクを決められ敗れ、肩を落とす日本の選手たち(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【パリ五輪第2日 バレーボール男子1次リーグC組 日本―ドイツ ( 2024年7月27日    パリ南アリーナ )】 52年ぶりの五輪金メダルを狙う世界ランキング2位の日本は、初戦で同11位のドイツと対戦。2時間23分に及ぶ大熱戦となったが、セットカウント2―3で逆転負けを喫し、黒星発進となった。
 第1セットは相手の強烈なサービスに対してレシーブが乱れる場面があり、8連続ポイントを奪われるなど、17―25で落とすまさかの展開。ドイツのエース、グロゼルの強烈なサーブ、スパイクに苦しんだ。それでも、第2セットを一進一退の攻防の中で25―23で取ると流れをつかんだ。

 第3セットは苦しいトスでも決め切ると、エースの石川祐希、西田有志のパワフルなスパイク、高橋藍の多彩なスパイクなどが決まり、日本が終始優勢のまま25―20で取る。第4セットは、意地を見せるドイツに16―19とリードを奪われ、先にセットポイントを奪われるも粘りをみせた。ワンプレーごとにチャレンジが発生する紙一重の攻防となったが、最後は28―30で競り負けた。

 運命の第5セット。序盤からリードを奪われて流れをつかめず、12-15で落とした。

 72年ミュンヘン五輪以来52年ぶりの金メダルへ。大事な初戦を前に石川は「今までやってきた8年間の集大成がこの五輪で発揮される」と覚悟を口にした。17年のコーチ就任以来、8年間に渡って日本代表を指導してきたブラン監督は今大会限りでの退任が決まっている。ブラン体制の総決算としてパリで頂点を狙う大切な初戦だった。

 21年東京五輪は中垣内監督、ブラン・コーチの二頭体制で8強入り。五輪後、監督に昇格したブラン氏の下でチームはさらに進化。昨年のネーションズリーグ(NL)で3位となり、同年秋に五輪予選を突破。今年のNLでは準優勝。世界ランクは過去最高の2位まで浮上した。

 NL後に解散したチームは今月9日に再集合。ミーティングで「金メダル」の目標を設定した。14日からはポーランドで合宿。ポーランドと強化試合を行い、世界ランク1位の強豪から15年ぶりの白星を挙げて自信を携えてパリに乗り込んだ。

 ドイツ戦は現地時間は午前9時開始。国際大会では異例の午前中の試合に備え、午前5時に起床し、早朝から散歩を行うなど徹底した“朝活”で調整。第1セットは動きに硬さもあったが、プレーを重ねながら修正。しかし、最後はドイツに屈した。

 ただ、まだ始まったばかり。もう落とせない試合が続く。1次リーグ残り2試合は、日本時間31日午後8時に世界ランキング8位のアルゼンチン戦、同8月3日午前4時に世界ランキング5位の米国戦が組まれている。

 【バレーボールの五輪開催形式】
 1次リーグは出場12カ国が4カ国ずつ3組に分かれて1回総当たりで実施。各組上位2カ国と3位のうち勝利数、勝ち点、セット率、得点率などの成績による上位2カ国の計8カ国が準々決勝に進出する。1次リーグの成績によって8カ国を順位付けし、準々決勝の組み合わせを決定。1位通過の成績最上位は3位通過の2位と対戦する。

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