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柔道ニッポン男子先陣 60キロ級・永山竜樹が初戦突破!激闘7分37秒制し準々決勝進出 反則勝ち一本

2024年07月27日 18:44

柔道

柔道ニッポン男子先陣 60キロ級・永山竜樹が初戦突破!激闘7分37秒制し準々決勝進出 反則勝ち一本
男子60キロ級2回戦、ゴールデンスコアに持ち込まれるも突破する永山竜樹(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【パリ五輪第2日 柔道 ( 2024年7月27日    シャンドマルス・アリーナ )】 柔道ニッポン男子の先陣を切って27日、60キロ級に永山竜樹(ながやま・りゅうじゅ、28)が登場。初戦の2回戦でアンドレア・カルリノ(27=イタリア)を下し、初出場の五輪で順当に準々決勝に駒を進めた。
 初の五輪舞台からゴールデンスコア突入の激闘となった。4分間は一本背負いなど仕掛けるも、相手も永山対策でいなす。結局、指導1ずつでゴールデンスコアに突入。決定的な場面がない中、2分すぎに相手に2つ目の指導が入り、3分37秒に相手指導3で反則勝ち一本で初戦を突破した。

 次の準々決勝では、昨季の世界王者・ガルリゴス(29=スペイン)と4強を懸けた大一番となる。

 1年2カ月前、ほぼ諦めていたパリ五輪出場へ再び不退転の決意を固めた場所が、会場のシャンドマルス・アリーナの前だった。東海大で3学年上の先輩にあたる東京五輪王者・高藤直寿との代表争いは、22年下半期から23年上半期にかけて負けが込み、同年の世界選手権出場を逃した時点で万事休す。柔道を続けるのか。失意の永山に海外武者修行を促してくれたのが、幼少期から誰よりも熱心に後押ししてくれた父・修さんだった。

 東京五輪代表を逃し、さ細なことから冷え込んでいた父子関係。長男・栄樹ちゃんの誕生でやっと雪解けを迎えると、23年4月の選抜体重別選手権で敗れた直後、「海外に1人で行ってきたらどうか」と提案された。妻・しおりさんも1カ月、家を空けることを快諾。行き先を欧州一の柔道大国フランスに定め、地元クラブなどを転々としながら稽古を積んだ。

 迎えた5月7日。世界選手権で高藤がメダルを逃した。敵失とは言え、閉ざされる寸前だったパリへの道がつながった。観光名所を回るいつものランニングコースを少し逸れ、向かった先はシャン・ド・マルス・アリーナ。来年の夏、必ずここに戻ってくる――。そう決意を固めると、国際大会2連勝で迎えた12月のグランドスラム東京大会決勝、直接対決で高藤を破り優勝。翌日、悲願の五輪代表に内定した。

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