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阿部詩とは「会話はまだしていない」悪夢から1時間後に女子の増地監督対応も「ちょっと時間がかかる」

2024年07月28日 19:30

柔道

阿部詩とは「会話はまだしていない」悪夢から1時間後に女子の増地監督対応も「ちょっと時間がかかる」
女子52キロ級、2回戦で敗れ号泣する阿部詩(手前)(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【パリ五輪第3日 柔道 ( 2024年7月28日    シャンドマルス・アリーナ )】 女子52キロ級の阿部詩(24、パーク24)が28日、2回戦で世界ランキング1位のディヨラ・ケルディヨロワ(26=ウズベキスタン)に3分4秒、谷落としでまさかの一本負け。2度目の五輪は2回戦敗退でメダルなしに終わった。
 悪夢の敗戦から1時間後。対応した全日本女子の増地克之監督は「本当にその一瞬の隙を突かれた」と声を絞り出した。そして、詩の現在の状態については「まったく心配なかったですね。本当にここまで順調に来ていたと思います」と説明。現在の詩の状態については「聞いていたと思いますが、泣きじゃくって自分では歩けない状況だったので。なかなかやっぱりあの、気持ちを落ち着かせることができない状況で…はい。まあ、もう少し、ちょっと時間がかかるかなというふうに思います。会話はまだしていないですね」と明かした。

 初戦で長野出身のカナダ代表・出口ケリーを開始57秒、完璧な大外刈り一本で下した詩だったが、2回戦でまさかの結末が待っていた。

 史上初の兄妹同日五輪連覇の期待を背に乗り込んだパリ。兄の一二三が大会初戦となる2回戦を控えている中で世界1位に屈した。開始2分すぎに内股で技ありを奪い有利に試合を進めていたが、3分4秒に谷落としを浴び、まさかの一本負け。その瞬間、畳に突っ伏し号泣。畳を降りても会場に響き渡るほど泣き叫ぶ詩に、会場から「ウタコール」が送られた。

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