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平井伯昌コーチ 日本競泳界の未来を思い15分にわたり熱弁 不振の要因分析し、組織の大改革を提言

2024年08月06日 22:10

競泳

平井伯昌コーチ 日本競泳界の未来を思い15分にわたり熱弁 不振の要因分析し、組織の大改革を提言
帰国後に取材に応じた平井コーチ Photo By スポニチ
 パリ五輪に出場した競泳日本代表が6日、パリから羽田空港着の飛行機で帰国した。男子400メートル個人メドレーで初出場で銀メダルを獲得した松下知之(18=東洋大)を育てた平井伯昌コーチ(61=東洋大)が今後の日本の競泳界について約15分にわたり熱く持論を語った。
 今大会の日本勢のメダルは男子400メートル個人メドレーで松下が獲得した銀1個のみに終わった。総数で金2、銀1を手にした21年東京大会から2個減らし、00年代では最少という結果だった。

 ベテランの鈴木聡美ら、自分の中で満足いく泳ぎをした選手もいた。平井コーチも「感じるものがあった」と刺激を受けた様子だったが、そういった選手は少ない。そして今大会の結果に「現状なかなか厳しいから今回の代表になってると思う。大改革しないと次の4年後まで行かないと思うので」ときっぱり。「組織力だったりコーチングなど改めないと。特に組織の方は、ちょっと今じゃ無理だという感じがする」と警鐘を鳴らした。

 具体的な組織改革の案としては「(日本の)サポート体制が20年前に戻ってしまった感じがする。それを作り上げてきたのが私や上野競泳委員長だったりしますので。もう一度、いろいろご批判あるかもしれないが、そういう作り上げてきた方々に再登板していただいて、中期的に以前の体制に戻して、長期的には若い補佐をつけていろいろと継承していけたらいいんじゃないかなと思っている」と明かした。

 また不振の大きな要因として「僕はリーダーシップの欠如じゃないかなと思う。ヘッドコーチ(HC)をブダペストの時(2022年の世界選手権)から置かなかったので。HCのないチームというのは聞いたことがないので。なんでそんなことするのかなって。批判ではなく感じたこと」と分析した。

 全ては日本の競泳界の未来のために。北島康介、萩野公介、大橋悠依ら数々のメダリストを育ててきた名伯楽だからこそ、熱弁が止まらなかった。

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