日本ハム1位・伊藤、開幕5戦目に先発決定　栗山監督の「親心」デビューは地元の札幌ドーム！

2021年03月19日 05:30

野球

日本ハム1位・伊藤、開幕5戦目に先発決定　栗山監督の「親心」デビューは地元の札幌ドーム！ — 開幕第5戦目の先発が決まった日本ハムの伊藤 Photo By スポニチ

　日本ハム・栗山監督はドラフト1位・伊藤（苫小牧駒大）の公式戦初登板を、シーズン5試合目にあたる31日の西武戦（札幌ドーム）に決めた。14日の広島とのオープン戦で7回無失点と好投したことを受け、「（伊藤）大海がいい形で結果を出した」と道産子右腕に地元でのデビューを通達。監督就任10年で、新人の開幕ローテーション入りは昨季の河野に続いて2人目だ。直接本人に伝えた指揮官によると、伊藤は「感激していたような表情」だったという。

　開幕カード登板の可能性もあったが、2カード目としたのは指揮官の親心だ。敵地での楽天との開幕カードは屋外球場。「雨の（中止などの）影響がない」と札幌ドームを選択した。コロナ下でバーヘイゲンら助っ人3投手の来日が遅れて先発枠が固まらない中、登板日が確定したのは開幕投手の上沢に続いて2人目。新人だけに「早く言ってあげないと準備もできない」と2カード目に回して日程的な余裕を持たせた。

　チームの04年の北海道移転後、伊藤は球団史上初となる道産子のドラフト1位選手。指揮官は大きな使命も託した。地元でデビューすることに「これも彼が持っている縁」とし、こう続けた。
　「これからの北海道、北海道の子供たちのために大きな夢の対象になってほしい。自分が夢を持ったように、今度は夢を与える番。そういう姿を見せてほしい」

　栗山監督は「親分」こと大沢啓二監督が持つ球団記録の監督通算631勝まであと2勝。伊藤のマウンドに節目の勝利が懸かる可能性もある。チームの、北海道の期待を背負い、注目のマウンドに上がる。（東尾　洋樹）