加藤学園・池田 県大会は背番号「2」も“控え捕手”「自信ある」二塁で攻守に躍動

2022年10月20日 04:00

野球

加藤学園・池田 県大会は背番号「2」も“控え捕手”「自信ある」二塁で攻守に躍動
加藤学園・池田 Photo By スポニチ
 来春選抜の参考資料となる第75回秋季東海地区高校野球大会が22日、草薙と清水庵原の両球場で開幕する。静岡3位で滑り込んだといっても、もともとは優勝候補筆頭。加藤学園が巻き返しの舞台で3年ぶりの“春”をつかみ取る。背番号が県大会の「2」から、理想の「4」へ。二塁手として至学館(愛知(2))との初戦スタメン出場が濃厚な池田真翔(2年)が、安定した守備と、小技も兼備した広角打法でチームの戦力になる。
 日替わりオーダーが当たり前のチームにあって、出番は突然やって来る。19年第72回秋季大会で東海大会4強入りを果たし、翌春の選抜に初めて選出された時もそうだった。直前の調子やひらめきなども加味し決める米山学監督(44)の独特な起用法。控えで辛抱し続けた池田に、レギュラーとしてのチャンスが巡ってきた。

 「どこで起用されるかわかりません。応えられるよう全力を尽くすだけ。二塁手の方が自信はあります」

 県大会は正妻を示す背番号2だった。しかし、マスクをかぶったのは大量リードを許した常葉大橘との準決勝途中からのみ1試合。他は片山晴貴捕手(1年)に譲り、戦況を見守ることが多かった。それが知徳との3位決定戦では6番・二塁手で先発。2安打に1四球を選び、得点に絡み勝利に貢献した。

 もらった背番号が示す「ポジションで1番になる」という思いは変わらない。個人的な主張ができるなら、学童や中学時代はもちろん、今年の春から夏にかけて慣れ親しんだ二遊間で力を発揮したかったのが本音だ。19日に待望の「4」を手渡され湧き立つものがあった。三重県津市から加藤学園を選択したのは「内野手のレベルが高い」と聞きつけ、現役時代に日本代表の遊撃手としてプレーした米山監督の指導を受けたかっったからだ。

 最終調整を兼ねた練習試合でも持ち味を出せた。2番・二塁手で出場した15日の帝京第三(山梨)戦は4打数3安打。16日の駿台甲府(同)戦も6番・二塁手で3打数2安打と複数安打を記録し「良い状態で迎えられそうです」とチームも含め手応えが生まれた。機は熟した。(小澤 秀人)

 ◇池田 真翔(いけだ・まさと)2006年(平18)3月20日生まれ、三重県津市出身の16歳。修成小1年から神戸SSで野球を始め5年まで内野手をこなし、6年時は2番で捕手。橋南中では津リトルシニアでプレーし、3年時は3番・遊撃手で3年夏の選手権東海大会出場。加藤学園入学後は1年秋からベンチ入り。1メートル70、71キロ。右投げ左打ち。50メートル走6秒4。家族は両親と兄、妹、弟。血液型O。

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