舜平大に“負けへん”オリ・由伸が2冠浮上「たぶん宮城が一番悔しがっている」総合力では球界随一

2023年07月01日 05:02

野球

舜平大に“負けへん”オリ・由伸が2冠浮上「たぶん宮城が一番悔しがっている」総合力では球界随一
<日・オ>7回、上川畑をニゴロに打ち取り指をさす山本(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   オリックス5-1日本ハム ( 2023年6月30日    エスコンF )】 オリックス・山本が初見参のエスコンフィールドで躍動した。8回1失点で後輩の山下と並ぶリーグトップの7勝目。6回以外は毎回走者を背負っても、防御率1・89と合わせて2冠に立った。
 「走者を出しながらの投球になってしまったが、何とかチームが勝てた。それが一番良かった」

 試合前にはマウンドの傾斜や硬さだけでなく、天然芝のはね方や転がり具合もチェックした。3回無死一塁では投前の送りバントを難なく処理。球足の遅い天然芝を味方につけるためカットボールやスライダー、シュートの割合を増やし、要所でゴロを打たせた。

 「転がりにくいという情報が共有されていた。実際に試合でもバントが1個あったので、チェックしていてよかった」

 今夏オールスターのファン投票ではロッテ・佐々木朗の次点。選手間投票でも山下、佐々木朗に後れを取っても、やはり投手としての総合力では抜きんでる。日本ハムとの通算対戦成績も4勝4敗とし、パ・リーグ全球団から勝率5割以上とした。昨季まで2年連続投手4冠&沢村賞のエースは健在だ。山下、宮城、山崎福ら同僚とのタイトル争いも刺激。特に6勝の宮城を置き去りにし、「みんなでいい雰囲気で、いい関係性でできている。たぶん宮城が一番悔しがっている。それがうれしい」と笑った。

 4連勝で首位を守り、今季最多の貯金13。ハイレベルな先発陣の中でも別格の存在で、中嶋監督も「山本由伸が後輩に負けたらって思うでしょ、うちの若造たちに。それはいいことだと思いますけど」と全幅の信頼を寄せた。 (中澤 智晴)

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