阪神・近本 戸郷撃ち“令和6000号”先頭打者弾も実らず スミ1敗戦なんの!7月再進撃へ頼むぞ

2023年07月01日 05:15

野球

阪神・近本 戸郷撃ち“令和6000号”先頭打者弾も実らず スミ1敗戦なんの!7月再進撃へ頼むぞ
<巨・神> 初回無死、先頭打者本塁打を放ちナインとタッチをかわす近本(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神1-2巨人 ( 2023年6月30日    東京D )】 苦しんだ6月の締めを勝利で飾るべく、阪神・近本が鳴らした号砲も、延長10回2死からの悲弾によってかき消された。戸郷から左越えへ鮮やかな先制パンチとなる初回先頭打者本塁打。カウント3―1から外角高め147キロ直球を狙い打った。4月23日中日戦(バンテリンドーム)以来、今季2本目となる一撃は、令和6000号のメモリアルアーチとも重なった。
 「先頭打者だし(戸郷にとって)四球は絶対嫌。ストライクを取りに来ると思った」

 プロ通算では10本目の先頭打者弾となり、球団では吉田義男氏の9本を抜き去って単独5位に浮上した。次なる照準は4位の今岡誠(真訪=現打撃コーチ)の12本。残りちょうど半分、シーズンが残っていることを考えても、今季中の順位更新も十分可能だ。
 ただし…。初回先頭打者本塁打を放った前回4月23日と同じく初回の1得点だけで敗れた。華々しく先手を取りながら“スミ1”の呪縛。勝ちにつながらないことがもどかしく、多くを語らず宿舎へと引き揚げた。

 大きなモチベーションになる出来事もあった。オールスターの選手間投票の結果が発表され、両リーグ最多得票を得た6月28日発表のファン投票に続いて選出された。日々しのぎを削る“戦友”たちに認められた虎のリードオフマン。「大変光栄。ファン投票とはまた違ったうれしさがある」と感慨深げに語った。直後の一戦で見せつけた“選出御礼”の一発。次戦へ向けた確かな弾みになる。

 打率・327と暴れた5月とは打って変わって、6月は同・189と状態が上がらなかった。これも長いシーズンで見れば一つの波に過ぎない。1日から7月。再進撃の夏へと突き進む猛虎に、近本の爆発は欠かせない。(八木 勇磨)

【データ】
 ○…近本(神)が初回先頭で戸郷から先制の4号ソロ。初回先頭打者本塁打は4月23日の中日戦以来今季2本目、通算10本目で、阪神選手では5人目の2桁に乗せた。巨人戦ではすべて東京ドームで打って4本目。球団別、球場別ともに最多。なおこの本塁打が令和のNPB通算6000号。令和元年(2019年)5月1日、坂本勇(巨)の1号から、1000本ごと区切りの本塁打を阪神選手が打つのは今回が初めて。
 ○…阪神は近本の初回先頭打者本塁打による1得点で敗戦。初回先頭打者本塁打の“スミ1敗戦”は4月23日の中日戦以来今季2度目で、前回も近本の本塁打。巨人戦で喫したのは、20年6月21日の東京ドーム以来3年ぶり。このときも打ったのは近本だった。

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