巨人・秋広 94打席ぶりアーチの同点5号 交流戦で長打わずか1本も復活予感

2023年07月03日 05:20

野球

巨人・秋広 94打席ぶりアーチの同点5号 交流戦で長打わずか1本も復活予感
<巨・神>4回、秋広は同点ソロを放つ(撮影・西川 祐介) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人2-2阪神 ( 2023年7月2日    東京D )】 指揮官の期待に一発回答だ。1│2の4回先頭。巨人・秋広が才木の150キロ直球を右中間席に放り込んだ。「(0―1の)早いカウントから積極的に仕掛けていけました。最高の結果になって良かった」と頬を緩めた値千金の5号同点弾。今季初の引き分けにつながる一振りだった。
 5月28日の阪神戦(甲子園)で同じく才木から放って以来、35日、94打席ぶりのアーチ。交流戦は打率・279をマークしたが、17安打のうち、長打は二塁打の1本のみで、持ち味である長打が影を潜めていた。6月20日、東京ドームでの練習日に原監督から「(右足を)踏み込む意識で何打席かに1回は強い当たりが欲しい」とハッパをかけられた。練習時から踏み込みを意識する一方で「(長打を)狙うと崩れてしまうと思う。しっかりとセンター方向に入っていく中で、いい角度をつけられれば」とあくまでもヒットの延長がホームランという考えは崩さず。自主トレをともにする師匠の中田翔からも「長打が少ないことを彼に言ってもらいたくない」とエールを送られていた。

 リーグ戦再開後はこの日の一発を含めて6安打のうち、長打は半数の3本。持ち味を取り戻しつつある若武者を原監督は「非常に大きかったですね。(点を)越されたあとでね」と称えた。延長12回、3時間45分の激闘も白星はつかめなかった。それでもチームはシーズン折り返しの72試合を終えて貯金1。坂本、守護神・大勢の前半戦復帰が厳しい中、秋広のバットは確実に上向いている。(花里 雄太)

 ≪逆方向への打球 セ界2位の多さ≫秋広は今季のセ・リーグ左打者の打球方向で見ると、逆方向である左方向への打球32・7%で2番目に多い。他の上位選手は野間(広)、京田(D)、秋山(広)、木浪(神)、村松(中)ら、俊足巧打のアベレージ打者がずらり並ぶ。ここまでは強引に引っ張った打撃ではなく、逆らわない流し打ちが多い傾向となっていた。

おすすめテーマ

2023年07月03日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム