ソフトバンク5試合連続逆転勝ち 采配もズバリ!藤本政権最多の貯金14で再び首位に返り咲き

2023年07月03日 05:00

野球

ソフトバンク5試合連続逆転勝ち 采配もズバリ!藤本政権最多の貯金14で再び首位に返り咲き
<西・ソ>連勝のソフトバンクは勝利を喜ぶ(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク9ー3西武 ( 2023年7月2日    ベルーナD )】 逆転の鷹が止まらない。ソフトバンクは2日、西武と対戦し5試合連続での逆転勝ちで5連勝を収め、6月25日以来の首位に返り咲いた。昨季の逆転勝利はリーグ2番目に少ない22度だったが、今季はすでにトップの16度目。貯金も藤本体制最多の14に伸ばした。不動の1番・中村晃外野手(33)が今季2度目の4安打に1四球で5出塁とその原動力となった。
 1点ビハインドの状況から終わってみれば6点差の快勝劇。大技、小技、さらに足技も絡めると、じわじわと塁はたまり、自然と勝ちに転じる。これで今季2度目、すべて逆転での5連勝。爪の鋭い、まさに逆転の鷹だ。

 「特別、(打線の)状態がいいわけじゃないけど点を取られても“まだいける”という雰囲気が、今はある」

 そう振り返ったのは今季2度目の4安打1打点の中村晃。まさに原動力だ。8―3の9回1死一、三塁でボー・タカハシから右翼フェンス直撃の適時二塁打で9点目。不動のリードオフマンは7回の中飛をのぞく5打席で出塁した。

 逆転もその選球眼から始まった。2―3の5回先頭。先発・隅田から1球も振らず、6球で四球を選び出塁。2打席連続で左前打した後の打席だっただけに「1本出ていたんで打席に余裕があった」と振り返る。重圧を与えた後に今宮、近藤が連打。無死満塁で柳田の投前適時内野安打で生還し同点。なおも1死満塁で柳町の二ゴロで“お家芸”は完成した。

 「みんなが“粘っこくなった”ということでいいんやないか。中村晃は安定して1番の役割を果たしているしね」。藤本監督は逆転での5連勝の要因を照れ気味に明かすが柔軟なタクトも光る。4―3の6回1死一、三塁では今宮にセーフティースクイズを成功させて5点目。2点リードの7回2死一塁では代走・周東を迷わず投入。川瀬にはカウント1―2からエンドランを命じ周東は生還。適時三塁打の川瀬も敵失で7点目のホームを踏んだ。

 14安打9得点と猛打で攻め切るパターンで、今季リーグトップとなる16度目の逆転勝ち。昨季は22度で、リーグで2番目に少なかったが選手層の厚さと「代走・周東」の切り札が、鷹のしぶとさを象徴している。

 粘った末には、光も差す。この日、オリックスが敗れたため、6月25日以来となる首位再浮上。貯金も、昨季からの藤本体制で最多だった貯金「13」を更新する「14」とした。「まだまだ先は長いんで。あまり考えないでやります」と藤本監督はクールだ。ただ、しびれる試合展開ほど熱さと集中力が増す打線が、真夏をさらに盛り上げようとしている。(井上 満夫)

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