“伝統の一戦”気にしてる? 阪神・岡田監督「負けられないっていうのは、そらヒシヒシと…」

2023年07月03日 05:15

野球

“伝統の一戦”気にしてる? 阪神・岡田監督「負けられないっていうのは、そらヒシヒシと…」
<巨・神>12回延長引き分けに終わり、岡田監督(中央)はナインをねぎらう (撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神2ー2巨人 ( 2023年7月2日    東京D )】 阪神は2日、巨人戦で延長12回の末に2―2で今季3度目の引き分けを喫した。打線が5安打2得点と苦しむ一方、好守連発と、6回からの継投策で粘り抜いた。リーグ2位のDeNAに1・5差に詰められたものの、岡田彰布監督(65)は、「ええ試合やろ。こんなゲームはなかなか見られへんで」と負けなかったことを評価した。
 負けなかった。延長12回、岩崎が1死一、二塁の危機を連続三振で切り抜けてゲームセット。インタビュールームに引き揚げてきた岡田監督は悔しさを見せることはなかった。

「ええ試合やろ。ええ試合や。いいゲームやったんちゃう。本当に。見応えのある」

 それほど引き締まった試合だった。初回の守りが、その流れを生み出したと言える。ブリンソンに先頭打者弾を浴びて不安定だった才木を、まずはノイジーの強肩が助けた。2番・丸が放った左中間への打球を処理すると二塁へノーバウンドのストライク送球でアウト。次は中野が魅せた。3番・秋広の中前へ抜けようかという二遊間への打球をさばき、ジャンピングスローで出塁を許さなかった。

 「大きかった、大きかった。ヒット、ヒット、ヒットまでいくとこやった」

 2人のファインプレーを称える声がはずむ。7回1死では吉川の飛球を中堅・近本がフェンス際で好捕。攻撃は5安打2得点にとどまりながらも、再三の好守で仕事をした。

 接戦の演出には、リリーフ陣の働きも見逃せない。6回から登板した救援6投手は、強力巨人打線に1安打しか許さなかった。

 サヨナラ負けを喫した6月30日の第1戦に続いて17年以来となる「伝統の一戦でカード2度の延長戦」を戦った。「負けられないっていうのは、そらヒシヒシと感じてた」。岡田監督VS原監督のベンチ内の戦いに頭と神経を注ぎ込んだ。

 「疲れたわ。もうちょっとはよ終わるはずやったのにな」

 延長戦5連勝中だったリーグ4位の相手に次の1勝を与えず、5・5差を維持した。これ以上の混セにひとまずストップをかけたのは、今後に向けて明るい材料だ。区切りとする球宴まで残り12試合。「一つでも多い貯金」の実現へ、守りからもり立てていく。(倉世古 洋平)

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