日本ハム・清宮 青空に突き刺したエスコン1号!初の屋根開いた一戦で貴重な一発「本塁打は正義」

2023年07月03日 06:00

野球

日本ハム・清宮 青空に突き刺したエスコン1号!初の屋根開いた一戦で貴重な一発「本塁打は正義」
<日・オ>8回、ソロを放つ日本ハム・清宮(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   日本ハム6-3オリックス ( 2023年7月2日    エスコンF )】 日本ハムの清宮幸太郎内野手(24)が2日、オリックス戦で新本拠地エスコンフィールド北海道での自身初本塁打を放った。「THE FIRST ROOF OPEN GAME」と題し、初めて開閉式の屋根を開けた一戦で、6月25日のロッテ戦以来の右越え3号ソロ。同球場のルーフオープンゲームでのチーム初本塁打ともなり、チームの連敗を3で止めた。
 開放的な空から光が差し込む。心地よい風と大歓声を全身に受けながら、清宮がゆっくりとダイヤモンドを一周した。出場12試合目にして生まれた待望の自身エスコン初アーチ。開業以来初めて開閉式屋根が開けられた試合でのチーム初本塁打となり、お立ち台での声色も明るかった。

 「打球が見える景色も普段とは違ったし、僕自身ここで初めて打った本塁打。本当に気持ち良かったです」

 北広島の空に放物線を描いたのは、2点リードで迎えた8回1死だった。カウント1―1からワゲスパックの内角の135キロカットボールに反応。高々と舞った打球が右翼席に飛び込んだ。昨年は新本拠よりも広く本塁打が出にくい札幌ドームで、チーム最多11発を放った。「エスコンなら行ってくれるだろうと思い走っていた」。試合を決定づける3号ソロで、4月1日楽天戦での新球場初勝利の決勝打に続き、チーム初ものに名を刻んだ。

 前日は強風など天候不良で延期となった開閉式屋根のオープン。この日も午後から雨予報で降雨の場合は試合中に閉まる予定だったが、終盤まで天候も味方しての一発となった。新庄監督も「あんだけ(打球が)上がって入れられるんだな。もし、屋根が閉まっていたらどうだったのかな?と思いながら見ていました」と笑った。

 本塁打を含む今季2度目の猛打賞。しかし、指揮官が最も評価したのは4回無死二塁からの二ゴロだった。この日、唯一の凡打となったが「進塁打のサイン出したんですよ」と明かした。追加点につながり「ある意味本塁打と同じ価値がある」と作戦を遂行したチーム打撃も絶賛した。

 今季は開幕直後に左脇腹を故障。約2カ月間の離脱を味わうなど出遅れた。新庄監督は「今年25、26本打ったら(必要と思える)選手のレベルに行くかな」とハッパをかけ、清宮も「やっぱり本塁打は正義。勝ち続けることが一番なので、またここから仕切り直していければ」。この日、新たな“顔”を見せた新本拠地とともに、清宮が逆襲の号砲を華々しく打ち上げた。(清藤 駿太)

 ▽エスコンの開閉式屋根 本塁上部の固定部と全長約130メートルの可動部からなる。本塁方向にスライドして開閉する方式で、完全開放には約25分を要し、1回開けるための電気代は数万円。通常の試合日は閉めた状態で行われるが、天然芝の養生のために試合が開催されない日などにも開けられている。

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