広島4カードぶり負け越しも新井監督「連敗とか全然関係ない」 4日から阪神戦マツダで再進撃だ

2023年07月03日 05:00

野球

広島4カードぶり負け越しも新井監督「連敗とか全然関係ない」 4日から阪神戦マツダで再進撃だ
<ヤ・広>3回、投ゴロ併殺打に倒れた野間(撮影・島崎忠彦) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島2ー4ヤクルト ( 2023年7月2日    神宮 )】 広島は2日、ヤクルトに2―4で敗れ、4カードぶりに負け越した。神宮では対戦防御率5・45とカモにしていた相手の先発左腕・高橋から、わずか3安打で1得点。同球場9度目の対戦で初白星を献上した。先発ローテーション奪取を狙う2年目の森翔平投手(25)は4回3失点で今季初黒星を喫した。4日からは3・5ゲーム差で追う首位・阪神と本拠地で3連戦。切り替えて再び進撃だ。
 敵の守護神・田口から放った西川の痛烈なライナーが左翼線を襲う。3点を追う9回1死一、三塁の好機。真ん中低めの直球を捉えた。敵地スタンドの左側を真っ赤に染めたファンの歓声は、しかし、左翼・内山が披露した超美技によって落胆に変わった。

 「あれをヒットにできないようじゃ、駄目でしょう…」

 最後まで諦めない赤ヘル。だが、反撃への期待は空転し、犠飛による1点に終わった。自嘲気味な4番打者のコメントに悔しさがにじむ。当事者ならずとも、抜けていたら…の思いは禁じ得ない。

 高橋を打ち崩すチャンスはあった。2回1死から坂倉が左中間二塁打で出塁し、上本は外角チェンジアップを捉えて先制の中越え二塁打。続くデビッドソンが四球を選んだものの、堂林はチェンジアップを引っ掛けて三ゴロ併殺に終わった。朝山打撃コーチは言う。

 「四球が絡んだところでいかに一本を打つか。得点圏では変化球が増える。それもカーブかチェンジアップ。そういう話をミーティングでしていた」

 WBCに出場した相手左腕は神宮で広島に苦戦していた。過去8戦で0勝4敗、防御率5・45。苦手意識があるのか否か、3回にも先頭・森と菊池が連続四球で無死一、二塁の好機を築く。だが、野間は外角高めカットボールを打って投ゴロ併殺、秋山も見逃し三振。チームは6月中旬以来の連敗を喫した。

 「(高橋は)簡単に連打できるような投手ではないしね。それよりも、最後はあともう少しのところ。(西川)龍馬はナイスバッティングだったけど、あれは相手のレフトを褒めるしかない」

 首位・阪神と4位・巨人が引き分け、2位のDeNAが勝利。上位4球団で唯一の黒星を喫して半歩後退した。4カードぶりの負け越しにも、新井監督はナインの奮闘をねぎらいながら前を向く。

 「連敗とか全然関係ないからね。一戦、一戦。明日しっかり休んで、あさってからまた頑張りたい」

 4日から本拠地マツダスタジアムで迎え撃つ阪神とは、3・5ゲーム差。依然として射程圏内にいる。(江尾 卓也)

 ○…広島はヤクルトに敗れ、4カードぶりに負け越した。試合前まで神宮の広島戦に0勝4敗だった高橋(ヤ)には同球場での初白星を献上。今季は相手先発投手が左腕の試合に9勝17敗。交流戦前までは3勝12敗、交流戦開幕以降は6勝5敗と克服しつつあったが、1日のピーターズに続いて苦杯を喫した。シーズン通算のチーム打率でも、昨季は対左投手・256、対右投手・257と差がなかったのに対し、今季は対左投手・234、対右投手・255と左投手を苦手にしている。

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