楽天・村林 8年目の覚醒!全開4安打5打点で楽天最下位脱出 「取り組んだ成果が少しずつ出てきた」

2023年07月03日 05:20

野球

楽天・村林 8年目の覚醒!全開4安打5打点で楽天最下位脱出 「取り組んだ成果が少しずつ出てきた」
<ロ・楽>6回2死満塁から村林が走者一掃の中越え二塁打を放つ(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   楽天11-4ロッテ ( 2023年7月2日    ZOZOマリン )】 まるで打ち出の小づちだ。楽天・村林のバットから、次々に快音が響く。その名の「一輝(いつき)」の通りに、真夏日となったZOZOマリンで一番の輝きを放った。
 「いい結果につながって良かった。いい準備ができてると思います」。プロ8年目の苦労人。その言葉は控えめでも、打席では派手に打ちまくった。

 2年ぶりの1番で先発出場。2回にメルセデスの143キロ直球を左前へ運ぶと、もう止まらない。6回2死満塁から走者一掃の中越え二塁打。8回に中前打を放ち、とどめは9回2死二、三塁から2点左前打だ。いずれも自身初の4安打5打点の固め打ちには「良かったです。(2軍でも)あんまりない。珍しいです」と話した。

 大阪の無名の公立校・大塚から15年ドラフト7位で入団。高い守備力と俊足で、守備固めと代走が今までの仕事だった。今季は開幕2軍スタート。それが6月25日の西武戦に「9番・遊撃」で今季初スタメン起用されて2安打すると、連続先発出場した7試合で打率・440、6打点。「ファームの時からいろんな人にアドバイスを頂き、取り組んだ成果が少しずつ出てきたかなと思う」。積み重ねた地道な努力が実ったのだが、少しずつではない。昨年までの7年間で通算17安打6打点の男が、今季だけで12安打6打点だ。

 「(バットが)こん棒くらいの太さに見える。凄くいいアプローチをしてる」。石井監督から独特の表現で絶賛された25歳。チームは大勝で最下位脱出。8年目の夏に、大きな花を咲かそうとしている。(秋村 誠人)

 ◇村林 一輝(むらばやし・いつき)1997年(平9)10月6日生まれ、大阪府出身の25歳。南八下小1年から「菩提フォルコンズ」で野球を始め、大阪府立・大塚では1年夏から背番号6でベンチ入り。2年夏からエース兼4番ながら甲子園出場なし。15年ドラフト7位で楽天入団。21年5月4日のソフトバンク戦で初アーチ。昨季は47試合で打率・188だった。1メートル80、73キロ。右投げ右打ち。

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