巨人・坂本 通算1000打点“祝砲”2発 逆転CS諦めない…3安打5打点で3位2差接近けん引

2023年09月25日 05:30

野球

巨人・坂本 通算1000打点“祝砲”2発 逆転CS諦めない…3安打5打点で3位2差接近けん引
<D・巨>通算1000打点を達成した坂本はボードを手にガッツポーズ(撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人6―0DeNA ( 2023年9月24日    横浜 )】 巨人の坂本勇人内野手(34)が24日、引き分け以下で自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消えていたDeNA戦で2本塁打を含む3安打5打点で勝利に貢献。5回に貴重な追加点となる21号2ランを放つと、9回はダメ押しの22号3ランを放った。4位のチームはCSを争う3位・DeNAとの直接対決3連戦の第1ラウンドを制し2ゲーム差に接近。逆転進出へ、望みをつないだ。
 絶対に負けられない直接対決。坂本が横浜の空に描いた2本の放物線に、ファンは奇跡を予感した。まずは1点リードの5回1死三塁で今永の147キロ直球を左翼席へ運ぶ21号2ラン。これで球団史上6人目の通算1000打点に到達した。「一年一年勝負だと思うので、そこは何もない」と話したが、ベンチ前で花束と記念ボードを掲げ、頬を緩めた。

 9回2死一、二塁では三嶋の外角スライダーをバックスクリーン左へ。22号3ランでダメを押し、原監督も「最高の場面でしょうね」と称えた。初回の左翼線打を合わせ2試合連続の3安打で自己最多タイの5打点。通算184度目の猛打賞で歴代3位の長嶋茂雄にあと2に迫った。

 引き分け以下で自力でのCS進出の可能性が消滅する一戦だった。横浜スタジアムは07年9月2日に「8番・遊撃」でプロ初スタメン出場し、今年9月3日に現時点で最後の遊撃出場となった節目の場所。この日は転向したばかりの三塁守備でも躍動感を見せる。4回1死一、二塁で宮崎の三塁横へのゴロを捕球して素早く三塁を踏み、一塁へ送球。5―5―3の併殺を完成させた。7回2死での宮崎の打球は遊撃・門脇の守備範囲だったが、往年のミスターが見せたような“横取りスロー”で処理した。

 高卒2年目だった08年春季キャンプ。視察に訪れた長嶋終身名誉監督から「君の将来を期待している」と声を掛けられ「光栄なこと。オーラがありました」と感激した。あれから15年が経過し、かつての長嶋氏の定位置だった三塁転向後は、15試合で打率・340、6本塁打、15打点だ。

 3万3242人を集めた敵地で、3試合を残して今季同戦の勝ち越しが決定。3位に2ゲーム差とした。「こういう一本が打てるようにやっていきたい」と坂本。逆転CS進出に望みをつなぎ、残り6試合。全部、勝つ。(花里 雄太)

 ≪巨人では6人目の大台≫坂本(巨)が24日DeNA戦の5回に今永から今季21号2ランを放ち通算1000打点を達成した。プロ野球49人目。初打点は07年9月6日中日戦。巨人で通算1000打点以上は王貞治の2170打点を最多に坂本は6人目。なお、この日は2本塁打を含む3安打で通算184度目の猛打賞。通算猛打賞の最多は張本勲(ロ)の251度だが、歴代3位でセ・リーグ記録の長嶋茂雄(巨=186度)まであと2度に迫った。

 ≪自力進出消滅の危機は継続≫巨人はDeNAとの3連戦に先勝したが、25日に敗れるか引き分けで自力でのCS進出の可能性が消滅する。また、最短で27日にもCS進出の可能性が完全消滅。条件は今日、26日のDeNA戦に連敗で、DeNAが27日のヤクルト戦に勝つか引き分け(27日巨人は試合なし)。なお、この日巨人は今季DeNAに勝ち越し。リーグ規定により2球団以上の勝率が並んだ場合、勝利数の多いチームがまず上位となる。次いで当該球団間の勝率が高いチームが上となるため、このケースでは巨人がDeNAより上位になる。

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