SB井上朋也が初アーチ 恩師の花咲徳栄・岩井監督「あれが彼の特徴」 コロナ禍に負けず振った木製バット

2023年09月25日 21:38

野球

SB井上朋也が初アーチ 恩師の花咲徳栄・岩井監督「あれが彼の特徴」 コロナ禍に負けず振った木製バット
花咲徳栄・岩井監督
 【パ・リーグ   ソフトバンク10ー1ロッテ ( 2023年9月25日    ZOZOマリン )】 ソフトバンクの井上朋也内野手(20)が25日のロッテ戦に「7番・三塁」で先発出場。5回にプロ初本塁打を放った。 【試合結果
 1―1の同点の5回先頭で打席に入り、ロッテ先発・小島のカウント1―1からの3球目、低めの143キロ直球を左翼席に運ぶ勝ち越しソロ。「とにかく自分のスイングをすることだけを考えて打席に入りました。甘いストレートを完璧に捉えることができました。自分の長所は長打だと思うので、大事な場面で初ホームランを打つことができて素直に嬉しいです」と語った。

 井上は花咲徳栄から20年ドラフト1位で入団。今季1軍出場を果たし、11試合、31打席目で飛び出したプロ初アーチだった。

 ソフトバンクとロッテは勝率5割で同率2位。クライマックスシリーズ争いは4位の楽天まで1ゲーム差とし烈な争いが続いており、負けられない一戦で主導権を握る一発となった。

 以下は花咲徳栄(埼玉)時代の恩師・岩井隆監督(侍ジャパンU18日本代表コーチ)の一問一答。


 ――初本塁打です。ご覧になっていましたか。

 「見てはいなかったんですが、みんなから動画が送られてきました。CSが懸かった試合ですばらしいですね。ショートメールで“これからが勝負だぞ”って送った時は“やります!”って返ってきて、なにか自信があるなと思っていました。期待していましたね」



――ショートメッセージはいつごろ送りましたか。

 「初安打とか、初打点を記録した後に送りました。“こんな大事な時に使ってもらえるんだからチームのためにやらないと”と送ったら“はい、大丈夫です!”と。珍しいんですよ。あの子がそういうことを言うことは。在学中は不安とプレッシャーとの戦いでした。2年生からずっと4番を打たせましたから。ただ、試合に入ると集中力がある。試合に入ると変わる子でしたね。そういうところが今日出たのかなと思いますね」


――ホームランはどうでした。

「学校にいたらみんなからホームランの動画のラインがいっぱいきてね。やっぱりあのインコースのさばきかたは彼の特徴。何回もあの姿を見ていましたから。完璧でしたね」

――3年目でのホームラン。

「早かったですね。ソフトバンクさんはたくさん良いバッターいますので、なかなかすぐにとは思っていませんでした。調子が悪い時、コーチの方に親身になって指導していただきました」

 ――井上選手はコロナ禍で甲子園がなくなった時の3年生でしたね。

「選抜もなくなって甲子園交流試合をやってすぐに埼玉大会に出ましたね。結局そこでしかアピールができなかった。でも彼は最後まで練習を続けて“次があるので”と木製バットを振っていました」

 ――最近会ったのは。

 「年末に学校に来てくれましたね。やっぱり体が大きくなっていましたね」


 ――最後に本人に向けてメッセージをお願いします。

 「入団時には彼に言いましたが、プロで長くプレーできる選手になってほしい。チームのため、球団のため、応援していただける方々のため、全力プレーを続けてほしいですね」

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