阪神・才木 魂の今季チーム最多130球 9勝目お預けも収穫の10回零封「CSに向けいい感じで入れる」

2023年09月25日 05:15

野球

阪神・才木 魂の今季チーム最多130球 9勝目お預けも収穫の10回零封「CSに向けいい感じで入れる」
<中・神>10回を投げ終えた才木は笑顔でベンチへ戻る(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神0―0中日 ( 2023年9月24日    バンテリンD )】 執念の熱投は、実らなかった。阪神・才木は自己最長となる10回を5安打無失点と快投を演じたが、打線の援護なく9勝目はならず。キャリア初の2桁勝利は絶望的な状況となった。
 「真っすぐの感覚も良かったですし、持っているすべての球種をある程度イメージ通り投げることができたので(坂本)誠志郎さんと一緒に抑えることができた。しっかり自分の投球ができた」

 1つ勝てば可能性は広がる。この一戦に懸ける思いを、背番号35は敵地のマウンドで目いっぱいに体現して見せた。中日・柳との投げ合いで一歩も退かず序盤から相手打線を手玉に取った。この日は「ちょっと力を抜く感じで投げた」とフォークのリリースを改良。“脱力”がハマって、終盤まで球威が落ちる心配はなかった。

 「球数、イニングがいっても、最後まで真っすぐで押せた」

 打たれた安打はすべて単打で連打はなし。志願して続投した延長10回も、2死一、二塁のピンチで最後は代打・村松を148キロの直球で詰まらせて三飛。130球は4月18日の広島戦で西勇の投じた128球を上回る今季チーム最多となった。

 先発投手の補回は昨年5月6日の中日戦で9回1/3を投げて負け投手となった青柳以来。さらに10回を投げ切ったのは、球団では15年5月27日楽天戦の藤浪(現オリオールズ)以来、実に8年ぶりだった。

 今季は開幕先発ローテーション入り。4度の出場選手登録抹消はあったものの、どれも短期間で“ほぼ1年”ローテを守った。呼吸法に重きを置くなど自己流の調整を貫き、積み上げた白星もキャリア最多の8勝。10勝こそ厳しくなったが「ドンマイです。(勝ち星は)本当、運なんで」と豪快に笑った。

 「こうやってイニングをしっかり投げて0で抑えられるのは、CSに向けていい感じで入れる」。伸び盛りの右腕には、まだしびれるマウンドが待っている。(遠藤 礼)

 《15年藤浪以来10回無失点》先発の才木(神)が10回で130球を投げて無失点。投球数は、4月18日広島戦の西勇(128球)を超え、今季のチーム最多。才木の自己最多は18年8月30日ヤクルト戦の132球。

 阪神の先発投手が延長回まで投げるのは、22年5月6日中日戦(バンテリンドーム)で青柳が9回1/3で敗戦投手となって以来。10回を投げ切るのは、15年5月27日楽天戦の藤浪(10回無失点)以来8年ぶり。この時も味方打線の援護がなく、勝敗が付かなかった。

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