広島CSお預けも新井監督「一戦一戦、最後まで同じことの繰り返し」 残り4戦に集中

2023年09月25日 06:05

野球

広島CSお預けも新井監督「一戦一戦、最後まで同じことの繰り返し」 残り4戦に集中
<広・ヤ>痛い敗戦に引き揚げる新井監督(中央) (撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島1―3ヤクルト ( 2023年9月24日    マツダ )】 広島は24日、ヤクルトとの最終戦に1―3で敗れた。今季マツダスタジアムでの同カード13試合目で初黒星。5年ぶりのCS進出へ王手をかけて臨んだが、足踏みとなった。23日の巨人戦の守備で左足をひねった小園海斗内野手(23)は患部に腫れが残る中、強行出場。正念場で打線に秋山、西川らを欠く苦況で、先制の打点を挙げるなど執念を見せたが、相手先発・小川を攻略することはできなかった。
 マツダスタジアムには今季最多3万1269人の観衆が詰めかけた。真っ赤に染まったスタンドからは大きなため息が漏れた。

 「やっぱり相手投手もしっかり低め低めに丁寧に投げてきていた。そこはいつもいつも打てるわけじゃない」

 新井監督は相手先発・小川に脱帽した。ベストオーダーが組めない状況で、攻略に苦しんだ。初回から4回まで毎回安打を放っても3回の1点止まり。中盤以降は追いかける展開となったが、5~9回まで一人も出塁できず。反撃に転じることができなかった。

 秋山は前日の巨人戦で受けた死球の影響でベンチ入りメンバーから外れた。同戦の守備で左足をひねった小園は、完治しないまま患部にテーピングを巻いて強行出場した。3番打者として、0―0の3回1死二、三塁の好機では二ゴロの間に先制の走者を還し、最低限の仕事を果たした。初回2死の第1打席では二塁内野安打。腫れと痛みが残る中でフル出場し執念を見せた。

 「プレー自体は問題なくできたと思う。ずっと使っていただいているので、一試合一試合がチャンス。いろんな経験をさせてもらっているので、そこに甘えることなくやることが一番ですし、休むという選択肢はなかった」

 5年目の23歳は、不振のため4月21日に2軍降格。再調整を経て7月4日に1軍再昇格して以降は先発起用が続いており、首脳陣の思いに応えるためにも、とにかく必死だ。懸命にプレーする姿に、新井監督も「(大丈夫かどうか)見ていたけど、動けていたので良かったと思う」とうなずいた。

 チームは今季マツダスタジアムでのヤクルト戦13試合目で初黒星を喫した(11勝1敗1分け)。5年ぶりのCS進出をこの一戦で決めることができず、足踏みとなったが、3位・DeNAが巨人に敗れたことで、2ゲーム差をキープ。新井監督は「一戦一戦、最後まで同じことの繰り返し」と強調する。レギュラーシーズン残り4試合も舞台は本拠地。満員の声援を背に受けて、まずは1勝してCS進出を確定させ、2位フィニッシュにつなげる。(長谷川 凡記)

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