花巻東・佐々木麟太郎が米国留学決断「広い世界で学びたい」先輩・雄星、大谷からの話も判断材料に

2023年10月10日 12:21

野球

花巻東・佐々木麟太郎が米国留学決断「広い世界で学びたい」先輩・雄星、大谷からの話も判断材料に
<花巻東・履正社>3回、豪快なフルスイングを見せる花巻東・佐々木(撮影・村上 大輔) Photo By スポニチ
 【鹿児島国体1回戦   花巻東1―9履正社 ( 2023年10月10日    平和リース )】 花巻東(岩手)は10日、鹿児島国体の1回戦で履正社と対戦し、1―9で敗れた。
 今秋ドラフト1位候補の花巻東(岩手)・佐々木麟太郎内野手(18)は「3番・一塁」で3打数無安打。遊ゴロ併殺、空三振、四球で最後は二塁走者の判断ミスによる右ゴロで高校最後の打席を終えた。

 試合後、米国の大学に留学する意向を示した。ドラフト戦線の目玉としてこの秋、その進路に最大の注目が集まっていた。

 今回の決断に至るまで「最後の最後まで悩んだ」という佐々木麟。「野球選手として未熟だと思っていますし、さらに上を目指せるように練習していきたい。広い世界で学んでいきたいと思いました。人生を考えて決断しました」と留学を選択したことについて力強く語った。

 「現段階ではアメリカにいくことを決めた。次のステージに上がれるように考えている」とし、どの大学に進学するかは決めていないという。

 父でもある佐々木洋監督も「野球だけじゃなくて多くのことを学んでもらいたい」と後押し。OBの菊池雄星(ブルージェイズ)、大谷翔平(エンゼルス)ら「卒業生から聞いた話も判断材料の1つです」と説明した。

 高校通算本塁打は歴代最多の140本を誇る左のスラッガー。メジャーで活躍を続ける菊池雄星、大谷翔平が育った花巻東で父・洋監督の下、1年時から主力となり、前例を見ないペースで本塁打を積み重ねた。

 今夏の甲子園大会の準々決勝で仙台育英(宮城)に敗れた際、今後の進路については「まだ全く考えられていない。今後、どう歩んでいくのか決めていないので。岩手に戻ってから決めると思います」と話していた。

 その後は大学球界の強豪で知られるバンダービルト大の施設見学などのために渡米。さまざまな可能性を探っていた。現地では複数の大学に加え、メジャー球団の施設、環境なども視察したとみられる。進路に関しては、プロ入りか、米留学も含めた進学か、さまざまな選択肢から熟考して決断に至った。

 プロ志望届の提出期限は10月12日で、ドラフト会議は26日に開催される。

▽プロ志望届 04年5月に、従来の退部届に代わり「プロ野球志望届」制度を設けることが決まった。プロ入りを希望する部員は所属連盟へ「プロ志望届」の提出が義務付けられた。高校生、大学生ともに提出期限はドラフト会議の2週間前で、今年は10月12日が締め切り日。提出者は高校生は日本高野連、大学生は全日本大学野球連盟が公表する。提出し、仮に指名されても、拒否して進学することも可能。

◇佐々木 麟太郎(ささき・りんたろう)2005年(平17)4月18日生まれ、岩手県出身の17歳。幼少時から江釣子スポーツ少年団で野球を始め、江釣子中では金ケ崎リトルシニアに所属し、エンゼルス・大谷の父・徹監督から指導を受ける。父・佐々木洋監督が指揮を執る花巻東では1年春からベンチ入りし、2年春に甲子園初出場。1メートル84、113キロ。右投げ左打ち。

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