岡田阪神 10、11日のフェニックスLは特別ルールで 雨で流れた中継ぎ陣の登板機会確保

2023年10月10日 05:15

野球

岡田阪神 10、11日のフェニックスLは特別ルールで 雨で流れた中継ぎ陣の登板機会確保
<阪神練習>バットを手に練習を見つめる岡田監督(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 9日に予定されていた「みやざきフェニックス・リーグ」の開幕戦が降雨中止になったことを受け、岡田阪神が特別ルール導入に動いた。10日ヤクルト戦と11日楽天戦について両球団に掛け合い、(1)10イニング制(2)先攻で負けていても最終回の守備継続――に変更。中継ぎ陣の登板機会を確保し、18日開幕のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(S)へ向かう。
 岡田阪神の動きは素早かった。この日、開幕を迎えたフェニックス・リーグの巨人戦は雨で中止となった。だがCSファイナルSに向けた調整機会の1試合消滅が大きな痛手にならないよう、宮崎入りした首脳陣はすぐに手を打った。遠方から届いた報告を、甲子園で聞いた岡田監督はうれしそうに明かした。

 「了解を得て10回をやるとか。だからまあ先攻でも裏までやるとか、勝ち負けとか関係ないからな。それをなんか言うてたから、相手にオーケーをもらったんやろな」

 10日ヤクルト戦と11日楽天戦は9回で決着がついた後にもう1イニングを戦う。さらに先攻で負けていても最終回の守備まで継続する。2つの特別ルールは、育成に主眼を置く教育リーグだからこそ、実現できる措置。宮崎で指揮を執る和田2軍監督は「(球団の)マネジャー同士でしっかり連絡を取ってくれて、そういう方向に進んでいること」と説明し、両球団への感謝の意を示した。

 「10イニング制」にこだわったのは、中継ぎ陣の登板機会を確保するためだ。CSでベンチ入りする可能性がある投手11人を、9~12日の4試合で各2試合ずつに登板させる予定でいた。当初の計画は狂ったものの、1イニング増によってマウンドに上がる機会を少しでも維持できる。2試合の登板を、ある程度確保できた安藤投手コーチは「本人の希望と、こちらが2試合投げてほしい投手には組んでいる」とプラス面を口にした。

 岡田監督が「まさか雨が降るとは思わへんかったからなあ。ホンマ」と天を恨んだのは、ブルペン陣の大半が1日広島戦を最後に実戦から遠ざかり、フェニックス・リーグを重要な調整の場と見込んでいたからだ。セーブ王の守護神・岩崎は1試合登板で帰阪する予定で「特別ルール」で全てを補えないものの、最善を尽くした形だ。(倉世古 洋平)

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