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オリ・由伸、まさかの7失点KO 日本シリーズ3年連続開幕投手もまた勝てず…次回マウンド信じて待つ

2023年10月29日 05:40

野球

オリ・由伸、まさかの7失点KO 日本シリーズ3年連続開幕投手もまた勝てず…次回マウンド信じて待つ
日本シリーズ<オ・神(1)>6回途中で降板する山本(右から2人目)(撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 【SMBC日本シリーズ2023第1戦   オリックス0ー8阪神 ( 2023年10月28日    京セラD )】 25歳にしてあらゆる勲章を手にしてきたオリックス・山本にも、つかめないものがあるのか。日本シリーズ3年連続の開幕投手を務め、通算4度目の登板でまさかの大炎上。5回2/3で10安打を浴び、自己ワーストに並ぶ2度目の7失点に沈んだ。2年続けて第1戦で黒星を喫した。
 「立ち上がりはいい調子で入れたんですけど、途中ちょっと失点してしまった。こういう大事な試合なんで、この負けはすごく大きいなと感じています」

 大敗の責任を背負い込み、気丈に前を向いた。2回に自己最速タイの159キロをマークするなど、4回までは本来の姿かに思えた。突然の乱調は5回だ。先頭の佐藤輝に中前打され、さらに意表を突く二盗を許したところから悪夢が始まった。1死三塁から渡辺諒に中前先制打を浴び、2死一、二塁では近本に右中間への2点三塁打を運ばれた。中野にも左前適時打され、一挙4点の先行を許した。

 続投した6回も先頭の大山に四球。2死一、三塁から木浪、坂本に連続適時打されたところで中嶋監督が自らマウンドに足を運び、交代を告げられた。得意のカーブがなかなか決まらず、直球系を狙い打たれ、指揮官も「ちょっとカーブが入らなかったのかな。苦しくなったのかなとは思います」と悔やんだ。

 もちろん、このままでは終われない。痛い黒星発進でも、簡単に敗退するようなチームでないことはエースとしてよく知る。中6日で迎える第6戦でのリベンジを期した。

 「日本一になるのがチームの目標なので。そこに向かって。もう1試合あるかもしれないし、ないかもしれないけど、しっかり準備しておきたい」

 今オフには念願のメジャー挑戦が濃厚。屈辱的な敗戦を最後の日本シリーズ登板にするつもりはない。今季、そして、日本での集大成となるかもしれない次回マウンドを信じて待つ。(山添 晴治)

 《3年以上連続先発で未勝利は初》○…山本(オ)が5回に5安打を浴び、6回途中10安打で7失点。1イニングに5安打以上は、17年10月9日ロッテ戦4回の5安打、19年7月5日ソフトバンク戦4回の6安打、今季CSファイナルSの10月18日ロッテ戦初回の5安打に次いで4度目。1試合7失点は22年5月3日ソフトバンク戦に並ぶ自己ワースト。日本シリーズ第1戦に3年以上連続で先発したのは4人目で、未勝利は山本のみ。

 《タイトル投手で日本シリーズ未勝利》☆小山 正明 阪神で62年に27勝を挙げ、最多奪三振と最高勝率、沢村賞を獲得も同年のシリーズは4試合で2敗。70年にロッテでも勝てず通算0勝3敗。

 ☆北別府 学 広島で86年に勝率、防御率、最多勝のタイトルと2度目の沢村賞を獲得も同年シリーズは2試合で1敗。シリーズは79、80、84、86、91年と通算5度出場し通算0勝5敗。

 ☆西口 文也 西武で97年に勝率、奪三振、最多勝のタイトルと沢村賞を受賞。シリーズは同年の初出場以降98、02、04、08年と5度出場し通算0勝5敗。

 ☆山本昌 中日で93年に勝率、防御率、最多勝のタイトルを獲得。シリーズは初出場の88年以降99、04、06、10年の5度出場し通算0勝4敗。

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