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阪神・近本 鬼の勝負強さや!5回追い撃ち2点三塁打 セ・トップ得点圏打率・374&最多12三塁打

2023年10月29日 05:15

野球

阪神・近本 鬼の勝負強さや!5回追い撃ち2点三塁打 セ・トップ得点圏打率・374&最多12三塁打
日本シリーズ<オ・神(1)>9回、二塁打を放つ近本(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【SMBC日本シリーズ2023第1戦   阪神8ー0オリックス ( 2023年10月28日    京セラD )】 1―0の5回2死一、二塁、阪神・近本が山本の156キロ直球を砕いた一打は糸を引くように右中間を真っ二つに割った。疾風のごとく悠々三塁に達し、左の人さし指を沸き立つベンチへ向けた。鮮烈な2点三塁打だ。
 「外野も前で、気持ち的には楽だった。先制点を取ったいい雰囲気で、流れに乗れた。1点で終わらずに追加点が取れてよかった」

 レギュラーシーズンでリーグトップの得点圏打率・374、そして、同最多12三塁打を誇った勝負強さを大一番でも発揮した。先制後に残った1死一、二塁の好機で坂本が送りバントを失敗(投飛)。仮に1点止まりなら、山本に立ち直るきっかけを与えていたかもしれなかっただけに、追い撃ちの一撃は余計に意味を持った。

 初めて立つ大舞台にも、緊張はなかった。初回こそ一ゴロでも、4回先頭ではさっそく“らしさ”を見せた。146キロ内角高めに食い込むカットボールを巧みに遊撃左へ打ち返して内野安打。6回はKOした山本の後を継いだ左腕・山田から7球粘って四球を奪い中野の適時打につなげ、9回には再び右中間へ力強く二塁打をはじき返した。

 レギュラーシーズン同様に淡路島の後輩でもある村上を強烈に援護。中野との3安打のそろい踏みで、1、2番で攻撃を引っ張る様も普段通りだった。「1勝1敗で(甲子園へ)帰ればOKだと思っていた。1戦目を取ったので気持ち的には楽」。快打よりも先勝を喜び、油断はみじんもない。一戦必勝で頂点まで駆け上がる。
(八木 勇磨)

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