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ソフトバンク・小久保監督「あの時こうしておけば良かったという思いだけはしない日々を…」 若鷹へ訓示

2023年10月29日 06:00

野球

ソフトバンク・小久保監督「あの時こうしておけば良かったという思いだけはしない日々を…」 若鷹へ訓示
試合後、ナインに声を掛けるソフトバンク・小久保監督(中央) Photo By スポニチ
 【フェニックス・リーグ   ソフトバンク4ー3巨人 ( 2023年10月28日    アイビー )】 ソフトバンクの小久保裕紀監督(52)が28日、今オフ18選手が戦力外となったことを受け、悔いの残らない選手生活を送ってほしいと若手選手へメッセージを送った。3年連続でリーグ優勝、日本一を逃したチームは大幅な血の入れ替えを断行し、新たに増田珠内野手(24)らの戦力外を発表。みやざきフェニックス・リーグで指揮官は、若鷹たちの現役生活での完全燃焼を願った。
 誰でもいつかチームに別れを告げる時が来る。ただ、その時に後悔だけはしないでほしいと小久保監督は語った。「(選手には)話をしましたよ。珠(増田)の方が野球はうまいと。ここにいる選手は珠より下手だけど残っている。だから、あの時こうしておけば良かったという思いだけはしない日々を送れという話をした」。2軍で鍛えた増田への戦力外通告を受け、小久保監督はこの日の巨人戦で若手に訓示した。

 増田は2軍監督に就任1年目だった昨季、ファームで鍛え、7月17日のロッテ戦(ZOZOマリン)でプロ初安打初本塁打をマークするなど台頭。コロナ禍などで離脱者が続出したチームを支え、野村大らとともに「筑後ホークス」として注目された。この日、ペイペイドーム内の球団事務所で戦力外通告を受けた増田は「小久保監督になるので、自分の中で“やってやるぞ”というのがあった。小久保さんに必要とされる選手と思ってずっとやっていたので、残念な気持ち」と話した。

 だが、チーム再建へは感傷に浸っている時間はない。この日は選手に勝ちにいこうと呼びかけ、打線は14安打と活発だった。投手は嘉弥真が戦力外となって手薄となった左腕を3投手起用。2軍戦デビューとなったドラフト4位新人の大野が3番手で7回1イニングを無失点に抑えた。「3、4軍で積み上げてきたので結果を出せたのは良かった」。小久保監督は「マウンドさばき的なものにセンスを感じた」と140キロ台の直球と90キロ台のカーブで緩急をつけた投球を評価した。

 さらに来季は投打二刀流から投手一本に絞って勝負する育成の小林が、150キロ台の直球を武器に1点リードの9回を無失点に抑えるなど、若手選手が躍動した。「この世界はいずれそういう日が来る」と小久保監督。新体制への移行が急ピッチで進む中、指揮官は若鷹たちに完全燃焼してほしいと願った。(森 寛一)

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