大谷翔平に左翼プラン ドジャース世界一へロバーツ監督仰天プラン披露 右肘の回復次第で

2023年12月17日 02:30

野球

大谷翔平に左翼プラン ドジャース世界一へロバーツ監督仰天プラン披露 右肘の回復次第で
会見であいさつする大谷(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 ドジャースの大谷翔平投手(29)が打者に専念する来季中に、左翼の守備に就く可能性が15日(日本時間16日)、浮上した。デーブ・ロバーツ監督(51)がテレビインタビューで構想を披露。手術を受けた右肘の回復次第での来年9月以降のプランの一つで、本人の了承も得たという。ポストシーズンに向けて、DHで他選手に休養を与えてチーム全体のコンディションを整える世界一奪取のための「大谷・外野プラン」になる。
 世界一のための「大谷・外野プラン」だ。ドジャーブルーのユニホーム姿を披露した入団会見から一夜。デーブ・ロバーツ監督が、ワールドシリーズ制覇への秘策を明かした。地元テレビのインタビューに応じ、来季終盤の大谷の左翼起用の可能性を掲げた。

 9月に受けた右肘手術の影響で打者に専念する来季。指揮官は起用法について「DHだ」と明言した上で、さらなる可能性を示した。「翔平と話をして“9月になって投げられるようになったら、左翼に入るのはどうだ?”と聞いた。“腕が問題なければOK。構わない”と快諾してくれた」とすでに大谷にも意思確認を行ったという。日本ハム時代は1、2年目に計62試合で外野出場。メジャーではエ軍時代の21年に7試合で外野を守り、右翼が6試合で、左翼は1試合、計8回1/3で守備機会はなかった。だが、日本時代から走力、打球判断などには定評があり、ロバーツ監督は「どうなるか見てみよう。そこまでまだ時間はたくさんある」と右肘の状態を見ながら機会をうかがっていく構えだ。

 メジャーでは連戦の負担軽減を目的に野手が交代でDHを務めるケースが多い。シーズン終盤の9月以降、DHを有効活用できれば、プレーオフに向けてチームのコンディション整備が可能になる。大谷は21年終了後、外野守備について「一つ選択肢が増える。できるに越したことはない」と説明。投手としての復帰は25年以降になるが、まずはDHと外野手の「二刀流」で世界一に向けて、ひと肌脱ぐ可能性は高い。

 大谷の働きはグラウンドだけにとどまらない。この日、ド軍は契約延長が条件だった先発右腕グラスノーを、5年総額1億3500万ドル(約192億円)でレイズからトレード獲得。米メディアは交渉の席で、大谷が「来季は先発ローテーションでともに投げられれば良かったができない。でも、君のために本塁打を打つ」とビデオメッセージを送ったと報じた。12日はオリックスからポスティングシステムでメジャー移籍を目指す山本とド軍の交渉にも同席。「交渉人・大谷」の役割を果たした。

 入団会見で「勝つことが僕にとって今、一番大事なこと」とした大谷。世界一のためなら、何役でもこなす。(柳原 直之)

 ≪交渉時にコービー氏からのメッセージ≫大谷がドジャースとの移籍交渉時に、同じロサンゼルスを本拠に置くNBAレーカーズのレジェンド、故コービー・ブライアント氏からのビデオメッセージを受け取っていたと、スポーツ専門局「ESPN」が報じた。20年1月26日にヘリコプター事故で亡くなった同氏が、大谷の17年オフのメジャー挑戦時の交渉で使用するために撮影された映像。「ドジャースほど勝つために適したチームはない」などというメッセージが収録されており大谷は「移籍交渉のハイライトの一つだった」と感銘を受け、心を動かされる一つの要因になったようだ。

 ▽大谷の外野出場 日本ハム時代、プロ1年目の13年に54試合、14年に8試合、計62試合で外野手として出場。エンゼルス移籍後はすべて21年で7試合で外野を守った。21年4月24日のアストロズ戦ではDHで先発し、途中から左翼守備へ。自身7年ぶりでメジャー初の外野守備だった。5月11日の同戦では先発して7回4安打1失点、3年ぶりの2桁10奪三振の後、8回から右翼へ回った。投手での登板後が4度、DHから外野が1度、代打からが2度だった。

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