×

メッツ 山本由伸獲り一本に全力投球 マネーゲームを回避せざるを得ない懐事情

2023年12月17日 06:35

野球

メッツ 山本由伸獲り一本に全力投球 マネーゲームを回避せざるを得ない懐事情
メジャー移籍を目指す山本由伸 Photo By スポニチ
 スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のウィル・サモン記者は16日(日本時間17日)、メッツが山本由伸(25)を移籍市場の最重要補強選手に位置づけ、全力で獲りにいく方針であることを指摘。その一方で、山本獲得に失敗した場合には、パドレスでFAとなったブレイク・スネルや、レンジャースからFAとなったジョーダン・モンゴメリーら他の大物選手の獲得には向かわない方針であると報じた。
 1年前はスティーブ・コーエンオーナーの指揮の下、年俸総額約3億5000万ドル(約497億4500万円)のチームを作り上げたが、今オフはデビッド・スターンズ新編成本部長を迎え入れ、大型契約は控える方針に切り替えた。そのため、スネル、モンゴメリーよりも評価の低いガーディアンズからFAとなったルーカス・ジオリトですら、現在の移籍市場では年俸が高騰する懸念があり、なかなか手が出せないのが実情となっている。

 先発投手陣の補強は今オフの最優先事項ではあるが、山本以外は安価な選手の補強にとどめたいというのが本音。その背景には年俸総額を抑えてぜいたく税を回避したい思惑がある。24年は他球団に移籍した選手のために約7000万ドル(約99億4800万円)を払わねばならず、規定額2億3700万ドル(約336億8000万円)以下に抑えるのは困難。だが、25年の年俸総額は1億1900万ドル(約169億1200万円)程度となる見通しで、25年のぜいたく税の規定額2億4100万ドル(約342億5000万円)以下に抑えられるメドが立っている。こうした事情もあってメッツは全力で獲りにいく大物選手を山本1人に絞るに至った。山本獲りに失敗した場合には補強対象を若い選手に切り替え、育成システムの再構築に焦点を絞っていくことになりそうだ。

おすすめテーマ

2023年12月17日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム