イチロー氏 過去の自分は「駄目な高校生」とバッサリ 「甲子園よりもプロに目的を持ってやっていた」

2023年12月17日 19:48

野球

イチロー氏 過去の自分は「駄目な高校生」とバッサリ 「甲子園よりもプロに目的を持ってやっていた」
 宮古高の野球部員らと話をするイチロー氏=17日午後3時32分、沖縄県宮古島市(代表撮影) Photo By 代表撮影
 マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏(50)が16、17日の2日間に渡り宮古(沖縄)で選手指導を行った。最後に自らの高校時代を「駄目な高校生だった」と振り返る場面があった。
 2日間の練習終了後。イチロー氏を囲んで質問の時間に、ある部員の「野球は高校までにしようと思っている」という言葉に対して「そういう選手はとことんやらないと後悔するからね。甲子園に出ることは大事たが、もっと大事なことはその後の人生はもっと長い。野球部で経験した自信、悔しさをその後の人生の支えになる時間にしてほしい。頑張ったことは支えになるからさ。その上で悲願達成できたら最高だよね」と語りかけた。

 さらに「野球をしているとよく分かると思うけど、マジック、手品はないからね。積み重ねてものにするしかないからね。それで得た経験、技術が役に立つ。簡単に手に入ったら、そんなの人としての厚み、重みは出ない。苦労して習得するから人の厚みが出るのは断言できる。そういうところを目指してほしい」と伝えた。

 自らの高校時代を振り返り「僕は高校生の時に声を出さなかった。チーム内で一番声を出さなかった人です。黙々とプレーをしたタイプ。その考え方は今は変わっている。当時の僕に今の僕が会ったら怒ります。当時の僕は仲良しのチームじゃなかったから。甲子園よりもプロに目的を持ってやっていたから、駄目な高校生だったんだよ。ドラフト指名された選手は胴上げすると思うけど、僕の場合は他の高校生はそういう気持ちを抱かなかったと思う」と語った。

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