イチロー氏 高校生相手に打撃投手で448球 “もう1回おねだり”に「おじさん限界。休ませて」

2023年12月17日 19:24

野球

イチロー氏 高校生相手に打撃投手で448球 “もう1回おねだり”に「おじさん限界。休ませて」
 打撃投手を務めるイチロー氏=16日午後2時2分、沖縄県宮古島市(代表撮影) Photo By 代表撮影
 マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏(50)が16、17日の2日間に渡り宮古(沖縄)で選手指導を行った。打撃投手で計448球を投げ、最後は“ギブアップ”の場面もあった。
 1日目のフリー打撃練習。部員から「体が突っ込んでしまうんですけど」と質問され「体は前にいってほしいぐらい。顔の位置が残っていればいい」。他の部員からは「変化球に対応できる工夫」を聞かれ「頭が残っていればバットは走ってくるよ」と答えると、自らフリー打撃の打撃投手を務めた。

 10球を投げて「体重が前に移動するよりも受けてしまっているね。もっと早く準備してごらん」。さらに1球ずつ「すり足の打ち方が邪魔している。安全にいこうとして思い切った動きがとれていない。足を上げて、あえて体重が前にいくイメージでやってみて」「ずいぶん良くなった。感覚はどう?」と問いかけながら投球。部員は「こっちの方が思い切りいけています」と手応えを得た様子だった。

 イチローさんは水分補給しながら、真剣な表情で投げ続け、部員が芯で捉えた打球を放つと「ナイスバッティング!ホームラン!?」と声を上げた。全17人に投げ「もう全員打ったかな?」と確認すると、ある部員から「もう1回やらせてください」の声が。「おじさんも限界を迎えるんだよ。休ませて」と笑いながら言い、フリー打撃終了。1時間15分で合計448球の熱投だった。

 イチロー氏が高校生を指導するのは、20年の智弁和歌山、21年の国学院久我山、千葉明徳、高松商、22年の都新宿、富士高、11月の旭川東に続き8校目。

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