楽天・今江監督 パワハラ撲滅宣言 安楽騒動後初言及「絶対になくさないといけない」

2023年12月17日 05:30

野球

楽天・今江監督 パワハラ撲滅宣言 安楽騒動後初言及「絶対になくさないといけない」
福島県いわき市内での野球教室で指導する楽天今江監督(撮影・花里 雄太) Photo By スポニチ
 同じ過ちは繰り返さない――。楽天・今江敏晃監督(40)が16日、パワハラ完全撲滅を誓った。
 「とにかく、こういうことは絶対になくさないといけない。組織として風通し良くやっていく」

 強い決意が、言葉の端々ににじみ出た。後輩選手へのパワーハラスメント行為で自由契約になった安楽智大投手(27)の問題について、騒動後初めて公の場で言及。10月に就任した指揮官にとって思わぬ逆風からの船出となったが、「僕も監督として努力して、選手がグラウンドで思い切ってプレーできるような環境をつくる」と襟を正した。

 球団は前日に独自の「ハラスメント再発防止策」を制定したことを発表。チームの実態を把握するため、全員を対象に年2回の定期的な面談と年1回のアンケート調査を実施する。同問題への理解を深めるため、年1回の研修も開催。「ノーモア安楽」を肝に銘じ、前へと進み出した。

 この日は、福島県いわき市で野球教室を開催。ロッテ時代の11年に起きた東日本大震災を機に選手、コーチとして訪れており、2年連続11度目の訪問となった。監督となった今年は小学6年生41人を相手に打撃、守備などを指導。「震災を風化させたくない。東北楽天イーグルスの監督になって“また東北を”と、凄く思いが強くなった」。今江イーグルスが誓いを新たに、再び東北に笑顔の花を咲かせる。(花里 雄太)

 ▽安楽のパワハラ騒動 11月24日、複数の選手が安楽からパワハラを受けたと球団側に訴えていると判明。翌25日には安楽に対し、自宅待機と契約更改交渉の無期限延期を命じたことを明かした。球団は選手やコーチ、スタッフらにアンケートを送付。30日の記者会見では報道された内容に対して「ほぼ事実」と認定し、約10人が直接被害を受けたことを公表。安楽を保留者名簿から外し自由契約とした。

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