ロッテ育成ドラ1・武内 元広島、南海の祖父超え誓った背番号133「少しでも軽く」

2024年01月19日 05:30

野球

ロッテ育成ドラ1・武内 元広島、南海の祖父超え誓った背番号133「少しでも軽く」
南海、広島でプレーした祖父の写真と入寮した武内(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 【24年版球界新士録(4) ロッテ育成1位・武内涼太投手】いつか祖父に追いつき、追い越したい――。そんな思いを胸に武内は、プロのスタートラインに立った。7日の入寮時に持参したのは母方の祖父、長尾辰雄さんの写真だった。
 「野球を始めたきっかけがおじいちゃんだった。もう亡くなってしまったけど、おじいちゃんと一緒に頑張っていこうという思いで持ってきました」

 祖父は広島、南海で捕手としてプレー。60~64年に1軍で計32試合に出場した記録が残されている。小2の時に野球を勧められ、その2年後に亡くなった。引退からちょうど60年後の今。孫が自身と同じ道をたどるプロ野球選手になることを、きっと喜んだに違いない。

 同期入団の9選手とともに新人合同自主トレに励んでいる武内は、地元・大分を離れて石川・星稜に進み、甲子園に3度出場。育成ドラフト1位も、最速149キロ右腕の身体能力の高さと将来性を球団は評価している。「おじいちゃんは2桁というか若い背番号だったので、僕は133という背番号を少しでも軽くできるようにしたい」。祖父は南海で背番号25、広島で13と28を背負った。支配下登録と、将来的な先発ローテーション入りを目標に掲げ、祖父のように若い背番号にふさわしい選手を目指す。

 「おじいちゃんはケガでやめてしまったので、僕はケガなくプロ生活を続けて、ロッテを代表するような選手になりたい」。祖父から託されたバトンは、いつも武内の心の中にある。(大内 辰祐)

 ◇武内 涼太(たけうち・りょうた)2005年(平17)10月25日生まれ、大分県日田市出身の18歳。小2から野球を始め、小4から投手の練習を始める。中学時代は久留米東ボーイズでプレー。星稜(石川)では1年春からベンチ入りし、2年春夏、3年夏と甲子園に出場。2年春は8強、夏はともに初戦敗退。1メートル84、84キロ。右投げ右打ち。

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