山本浩二氏「ガッツ、根性のある選手でした」　ゲストスピーチで黒田氏の殿堂入りを祝福

2024年01月19日 05:30

野球

山本浩二氏「ガッツ、根性のある選手でした」　ゲストスピーチで黒田氏の殿堂入りを祝福 — 山本浩二氏（右）と握手する黒田氏 Photo By 代表撮影

　野球殿堂博物館は18日、今年の殿堂入りを発表。競技者表彰のプレーヤー部門で広島とドジャース、ヤンキースで日米通算203勝を挙げた黒田博樹氏（48＝広島球団アドバイザー）が、有効投票数354票の75％以上の条件を満たす281票（79・4％）を集め、候補者資格取得3年目での殿堂入りを果たした。

　黒田氏から転機をつくってくれたと感謝された山本浩二氏（77）は、ゲストスピーチで教え子を称えた。01年から5年間、広島監督として指導。エースに育て上げた。

　「ちょうど脂の乗り切った頃でした。当時から先発すると完投のことしかない。かたくなに一人で投げて投げ抜いて、勝ちを取る。性格的にもガッツ、根性のある選手でした」

　最多勝を獲得した05年は、タイトルを獲らせるために最終登板で中継ぎ起用した。「あと1勝で最多勝で、リリーフで勝ちを取りました。どれだけ本人は悔しかったと思うのですが、タイトルを獲るというのは大変なこと。その後にプラスになるという私の考えで、強行したのを覚えています」と懐かしそうに目を細めた。

　メジャーで活躍後の15年に広島に「男気復帰」した黒田氏は、16年の優勝に貢献。「本人は優勝の経験がなかった。聞いたことはありませんが、一生の思い出になっているんじゃないかと思います」と、その野球人生に賛辞を惜しまなかった。

　《オーナーからも喜びの声》
　▼広島・松田元（はじめ）オーナー　おめでとうございます。カープ球団はもちろん、日米野球界に対し、多くの貢献が評価された結果だと思います。私たちは黒田さんが入団して渡米し、帰国し、そして優勝した20年間をともに過ごせたことを大変光栄なものとして感じています。