ソフト・柳田 3割30本5盗塁目指す「達成したら万々歳」 辰年の年男が「昇り竜」になる

2024年01月19日 06:00

野球

ソフト・柳田 3割30本5盗塁目指す「達成したら万々歳」 辰年の年男が「昇り竜」になる
守備練習でスライディングキャッチするソフトバンク・柳田(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 ガチで目指す3割30本5盗塁――。ソフトバンクの柳田悠岐外野手(35)が18日、大分県佐伯市内で行う合同自主トレを公開した。辰(たつ)年の年男は「昇り竜」をイメージ。今季の目標に、右翼手で出場を続けつつの「打率3割、30本塁打、5盗塁」を掲げ飛躍を誓った。昨季1盗塁に終わった大砲は守備、走塁でも魅了する。
 辰年で年男の柳田は、景気良く15年に自身が達成し流行語となった9年ぶりの「トリプルスリー」を目標にぶち上げると思いきや、少し違った。プロ14年目、36歳シーズンの新年の誓いは“ダブルスリーと5”だった。

 「3割30本、5盗塁が目標。これを達成したら万々歳です。個人で納得する成績を残して優勝をして、辰年を終わらせる」

 昨季は、9年ぶりに全試合に出場し163安打で2度目の最多安打タイトルを獲得。ただ開幕2戦目、4月1日のロッテ戦で刻んだ際の1盗塁と、キャリアハイに14本劣る22本塁打が納得いかなかった。「絶対に本塁打と盗塁は超えたい。昇り竜のように昇っていきます」。新年6日から大分県佐伯市で、ノルマクリアに向けた準備を進めている最中だ。

 この日の約3時間の公開メニューでは軽やかな35歳が際立った。ポール間ダッシュに加え、行程ラストに右翼手として後輩が放つフリー打撃の打球を追った。パワーより動きの切れの良さが光った。

 「まずは守れるように、を一番に考えてやっています。ウォーカーが来たし、DHが減ると思う。あと盗塁数も減っていますし。これからジャンプとか瞬発系トレーニングがメインになっていきます」

 ウエートで打撃のパワー、爆発力を維持させつつ走る、守るに重きを置く。昨季はDHで67試合に先発出場。ただ同オフに巨人からトレードで右の大砲ウォーカーが加入。新助っ人がDH固定が増えるとみており、右翼を守ることを前提に21年以来3年ぶりの打率3割、36本塁打した18年以来6年ぶりの30発。ダブルスリーを目指す。

 そして最重要視するのが盗塁数だ。14年に33、15年に32盗塁したものの、ここ5年は1桁にとどまっている。自主トレをともに行ってきた師匠の糸井嘉男氏は、16年に35歳で53盗塁でタイトルを獲得した。36歳を迎える今季、柳田が獲得となれば、荻野(ロッテ)に並ぶNPB最年長記録となるが現実を見る。「考えられないしあり得ない、無理。去年はびびって走ってなかったので。ガチで5盗塁目指します」。打つのは当然で、さらに走れる主砲。理想を追い求めて、体を追い込んでいる。(井上 満夫)

 《ホークス映画PR「素晴らしい作品」》柳田は、この日の2箇所でのフリー打撃で計62スイングで柵越え16本。「ミスしたら打てない。より集中して一発で仕留める」との理由で、終盤はスタンドインした時点で次打者と交代する1打席勝負も取り入れた。また、きょう19日からは球団の長編ドキュメンタリー映画「思い出を、超えていけ。30th Documentary HAWKS」が全国の映画館で公開される。現役選手兼俳優として出演しただけに「素晴らしい作品となっていますので、ぜひ劇場で」と告知していた。

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