阪神・梅野、開幕マスクは譲らない!骨折も順調に回復、田淵幸一氏を超える「生え抜き最多9度目」に照準

2024年01月19日 05:15

野球

阪神・梅野、開幕マスクは譲らない!骨折も順調に回復、田淵幸一氏を超える「生え抜き最多9度目」に照準
自主トレを公開した阪神・梅野(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 阪神・梅野隆太郎捕手(32)が18日、沖縄県の「バイトするならエントリー宜野座スタジアム」(宜野座村野球場)で自主トレを公開した。昨年8月に負った左尺骨骨折も順調に回復中で、今オフは管理栄養士の指導の下、野菜を積極的に摂取する食事療法を導入して完全復活への道を歩む扇の要。球団OB田淵幸一氏を超えて生え抜き最多の9度目、同最長の8年連続となる開幕マスクに照準を定めた。その上で同じく田淵氏以来となる球団生え抜き捕手2人目の通算1000試合出場を見据えた。
 気温20度を超える南国で、梅野は心地よさそうに汗をぬぐった。午前9時過ぎから二塁送球、ノック、ベースランニングなどを軽快に消化。昼食前にはブルペンに足を運んで西純の投球を受け、午後はみっちり打撃練習。左手首の可動域に問題はなく、梅野自身も回復ぶりに満足げな表情を浮かべた。

 「ケガ明けから順調。昨シーズン中は(患部が)なかなかうまいこと治らなかったが、順調に来て、状態は良くなっている」

 ミットやバットを持つことすら許されなかった日々を乗り越え、球春到来まであと2週間。「(キャンプで)ケガの回復も含めて、いい状態を見せられるように」。存在意義を再び誇示するプレシーズンを送った先に見据えるのが「田淵超え」だ。今季開幕戦(3月29日・巨人戦)で先発マスクを担えば、レジェンドの田淵幸一氏を抜いて、球団生え抜き捕手では最多となる9度目、そして同最長となる8年連続の開幕マスクという金字塔を打ち立てることになる。

 「“自分は絶対に開幕(に出る)”という思いも、もちろんあった中での積み重ね。そこ(開幕マスクへ)の気持ちは変わらない。そうなるように、自分も準備していきたい」

 開幕戦の重圧や意義を身をもって知る男は偉業へ向け「モチベーションを持ってやる。オープン戦とかでケガがないように」と故障撲滅も宣言した。その一環として、この自主トレ期間中に3~4日間取り入れたのが、管理栄養士・岩根沙恵子さんの指導に基づく綿密な食事療法だ。

 「先に野菜を多く取るようになった」

 梅野は変化を説明した。主食を口にする前に野菜をたっぷり食することで、食後の血糖値の上昇を緩やかにし、脂肪のため込みを防ぐ効果がある。「(体の)中から変えていこう、いろんな知識を知っていこう」と体質改善にも挑戦中。全ては一年間を通して虎のホームを守り続けるためだ。

 「日本一になって、注目されながら戦うシーズンになる。チャレンジャー精神を持って取り組んでいく」

 出場試合数は目下958。球団生え抜き捕手では、こちらは田淵氏以来2人目の「1000」まであと42に迫る。メモリアルイヤーでの完全復活を期し、梅野は一秒たりとも無駄にしない。(八木 勇磨)

 ○…梅野(神)が今季開幕戦で先発マスクなら、15年と17~23年に続く9度目で、8年連続。阪神の捕手では回数、連続シーズンともに矢野輝弘(当時)の10度、10年連続に次ぐ単独2位。生え抜きに限れば、田淵幸一の8度、7年連続を抜いてトップになる。

 ○…阪神捕手で通算1000試合以上に出場しているのは過去に矢野(1320)、田淵(1141)の2人。残り42試合に迫っている梅野が今季、通算1000試合出場を達成すれば、生え抜きでは球団史上2人目となる。

 《一日の野菜摂取量は350グラムに》管理栄養士・岩根沙恵子さんは梅野の体質改善について「理想とする一日の野菜摂取量は350グラム。副菜や小鉢を積極的に食べるよう指導した」と説明した。朝昼夜の3食とも、最初に50~60グラムの野菜を食べてから、主食や汁物を「三角食べ」し、胃の負担を減らす食事の取り方を伝授。朝はフルーツ、夜は消化にいい豆腐などの大豆製品も薦め、疲れにくく、強い体づくりの手助けをすべく、献身した。

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