日本航空石川が山梨で再始動「一生懸命の先に何かを」寝床はダンボール、避難先で吉報待つ

2024年01月19日 21:35

野球

日本航空石川が山梨で再始動「一生懸命の先に何かを」寝床はダンボール、避難先で吉報待つ
旧・増穂商のグラウンドでランニングする日本航空石川ナイン(撮影・河合 洋介) Photo By スポニチ
 能登半島地震で被災した日本航空石川の硬式野球部が19日、避難先となる山梨県の富士川町で練習を再開した。
 震災で甚大な被害を受けた輪島市内にある同校は、生徒が4月から系列校の山梨キャンパスに集団避難する予定で、第96回選抜高校野球大会(3月18日から13日間、甲子園)に出場する可能性のある野球部の主力メンバーが一足先に山梨入り。1月中に山梨入りする予定の主力32選手のうち26人が全体練習初日に参加した。

 初日はキャッチボールやノックなどで調整。中村隆監督は「山梨に到着するまでは不安があったが、人が増え出すと表情が豊かになり、笑顔も増えた。選抜の吉報を待ちながら、出場できるかどうかに関係なく、こういう環境で野球ができることに感謝したい」と心境を明かした。

 部員と指導者は、山梨キャンパスの3つの教室にダンボールのベットを並べて生活。練習場は閉校した旧・増穂商のグラウンドを使用する。

 同校は昨秋の北信越大会に4強入りし、今春選抜に出場する可能性がある。選抜の出場32校が決まる26日の1週間前に迎えた練習再開。中村監督は「選抜に選ばれれば“一生懸命やれ”と言いたい。一生懸命でいいと思う。その先に何かを感じていただけたら嬉しいです」と慎重に言葉を選びながら決意を示した。

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