阪神・ゲラ「サムイ…」冷え込んだ聖地で熱投155㌔連発!上々の甲子園デビュー戦

2024年03月07日 05:15

野球

阪神・ゲラ「サムイ…」冷え込んだ聖地で熱投155㌔連発!上々の甲子園デビュー戦
<神・楽>8回に登板したゲラ(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 【オープン戦   阪神2―5楽天 ( 2024年3月6日    甲子園 )】 登板後、阪神のゲラは日本語で本音を漏らした。
 「サムイ…」

 10度未満と冷え込んだ日に巡ってきたマウンド。それでも期待の新助っ人が見せつけたパフォーマンスは熱かった。1回1安打無失点で、直球は最速155キロを計測。まだ底を見せない中、上々の甲子園デビューだった。

 「甲子園での初登板だったので感じよく、心地よくと思っていて、その通り投げられた。たくさんのファンがいたし、いい球場だし、投げられて楽しかった。いい投球もできたし良かった」

 8回に4番手で登板すると、寒さを振り払うような鋭い腕の振りで次々にストライクを投げ込んだ。先頭の石原をスライダーで遊飛に仕留めると、続く黒川には一転、力勝負を挑んで3球三振。フィニッシュの直球がオープン戦最速となる155キロをマークした。伊藤裕には右前打を許して走者を背負っても、動じない。最後は入江をスライダーで三ゴロに料理。2月25日の中日戦(北谷)に続き、2試合連続の零封で順調な調整ぶりを示した。

 聖地で誇示したのは球速と制球の両立だ。球速が表示された直球はすべて150キロ以上をマークし、投じた17球でボール球はわずか2球と、ほとんどのボールをゾーンに投げ切った。四球献上で崩れる姿は今のところ想像できず、セットアッパー、クローザーへの適性を改めて示した。見守った岡田監督も「スライダーのコントロールがええよな。これで155(キロ)とか出るんやもんな」と、その躍動に目を細めた。

 20年にはシンカーで164キロを叩き出した右腕。この寒さで155キロなら気温も上がる開幕後になれば…そんな報道陣の問いかけにも笑顔でうなずいた。

 「(球速は)最終的には、もうちょっと出るんじゃないかなと思ってます」。球団史上4人目の160キロ台、いや球団最速の更新も視野に入る右腕。シーズン中は虎党の視線がスコアボードにくぎ付けになりそうだ。(遠藤 礼)

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