ドジャース・大谷がフュージョン!ドラゴンボールポーズ発案 元ネタのアップメニュー超進化

2024年03月10日 02:30

野球

ドジャース・大谷がフュージョン!ドラゴンボールポーズ発案 元ネタのアップメニュー超進化
<ドジャース・レッズ>ファンの声援に応えながら球場を後にする大谷(撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 ドジャースで流行している塁上で両手と腰を振る新パフォーマンスが大谷翔平投手(29)の発案だったことが8日(日本時間9日)、分かった。“元ネタ”はストレングス&コンディショニングコーチ補佐のトラビス・スミス氏によるアップメニュー「ヒップロック」。進化形の「フュージョン」まで初披露された。新パフォーマンスは1日に急死した漫画家の鳥山明さん(享年68)を悼んで「ドラゴンボールポーズ」と命名された。
 レッズ戦の試合前、三塁ベンチに腰かけていた大谷がおもむろに立ち上がった。歩み寄るスミス氏と一度手のひらを合わせると、互いの人さし指を頭上と腰の辺りで合わせる「フュージョン」を決めてみせた。鳥山明さんの代表作「ドラゴンボール」に登場する人気ポーズ。訃報は大谷の耳にも届いていた。

 チームでは打者が出塁した際などに、両手と腰を振るパフォーマンスが流行していた。ムードメーカーで内外野を守るE・ヘルナンデスは「この新しいポーズは翔平のアイデアなんだ」と証言した。スミス氏がアップのエクササイズにこの動きを取り入れ、多くの選手がウエートルームで行っていたことが発端だった。「フュージョン」の動き出しにも似ており、「ドラゴンボール」の主人公・孫悟空が大好きだというスミス氏は「今日からドラゴンボールポーズと呼ぼう」と続けた。

 大谷にとって「ドラゴンボール」はチームメートとの「共通語」だった。米国や、中南米出身の選手にも大ファンが多く、チームメートと「かめはめ波」ポーズでじゃれ合う姿もあった。過去には雑誌「Number」のインタビューで「カリン様の仙豆が欲しいです」と語ったことも。今春はクレイトン・マッカロー一塁コーチと一塁上でヘルメットをぶつけ合うのもおなじみで、同コーチは「2人で“一塁で何かやろう”と話し合って決めた」と明かした。こちらは「ヘッドバンプ」と命名されており「彼(1メートル93)は背が高いので、私(1メートル78)のために身をかがめなくてはいけない。当面は続けていくだろう」と笑った。

 この日のレッズ戦は「2番・DH」で出場し、日本ハム、ソフトバンクでプレーした右腕マルティネスの前に2度の左飛で無安打。パフォーマンスを塁上では披露できず、5回表終了後に降雨中断されノーゲームとなった。9日(日本時間10日)は試合に出場せず、10日(同11日)のダイヤモンドバックス戦で3打席に立つ予定だ。

 マッカロー一塁コーチは「セレブレーションポーズは非常に重要だよ。良いことがあるたびに互いに喜んで祝福する。そうやって絆が深まる」と言う。昨年9月の右肘手術の影響で打者に専念する新天地での米7年目は、プレーで引っ張るだけではない。先頭に立ってチームを盛り上げ、いまだ手が届かない「天下一」へと駆け上がる。(柳原 直之)

 ▽フュージョン ドラゴンボールで2人の戦士が融合して1人のより強力な戦士となる技。孫悟空が死後の世界でメタモル星人から教わった。2人が「フュー」「ジョン」の掛け声とともに、左右対称に同じタイミングで両腕や腰を振るなどドジャースで流行中の「ヒップロック」に似た動きをした後に、「はっ!!」の掛け声で互いの人さし指を頭上と腰の辺りで合わせる。2人の動きや気の大きさを同じにする必要などがあり、失敗すると極度に戦闘力が減少する。

おすすめテーマ

2024年03月10日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム