日立製作所・林新監督、昨秋日本選手権覇者・大阪ガス撃破し初陣飾る 復活登板の生井は“セーブ”

2024年03月10日 16:21

野球

日立製作所・林新監督、昨秋日本選手権覇者・大阪ガス撃破し初陣飾る 復活登板の生井は“セーブ”
<スポニチ大会 日立製作所・大阪ガス>9回に3番手で登板し、無失点に抑えた日立製作所・生井(撮影・大城 有生希) Photo By スポニチ
 【第78回東京スポニチ大会  2024年3月10日    日立製作所4―1大阪ガス ( 2024年3月10日    等々力 )】 価値ある1勝だ。昨冬、ヘッドコーチから昇格した林治郎監督(50)率いる日立製作所が、昨秋の日本選手権覇者・大阪ガスに競り勝ち、公式戦初采配初勝利を飾った。「相手は不足ないどころか、十分すぎたけど。新チームになっての積み重ねができたかなと思います」と声を弾ませた。
 初回に1点を先制。3回に中押し、9回にダメ押しと理想的な攻撃に加え、継投策もズバリ決まった。先発・岡直人投手(27)が7回1失点と踏ん張れば、8回は原田桂吾投手(23)、3点差の最終回は生井惇己投手(23)を投入。慶大4年春に左肘の内側側副じん帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を経験もリハビリを耐え抜いた左腕は昨年8月、関東リーグ予選以来の公式戦登板も2四球を与えながら1イニング無失点に封じた。

 「最初は高揚感じゃないけど、少し力んだ部分がありました。でも去年の日本一相手に最後まで踏ん張れた。まだ6割ぐらいですけど…。皆さん(社会人ファン)の前で投げられてよかった」。この日の最速は寒さもあり141キロだったが、復活途上とあり、ここからが本番。林監督も「当面は最後の締めで起用しますけど、ゆくゆくは先発で」と期待していた。

 あす11日は20年の都市対抗王者・Hondaと対戦。「幸い相手にも恵まれましたから。スポニチ大会でしっかり戦って、都市対抗へ準備したい」と林監督。生井も「ようやくチームの一員になれたのかな。これから皆で一つずつ勝利を積み重ねていきたい」と語気を強めた。

 入社2年目とありドラフト解禁イヤーとなるが、現在は再びマウンドに立てた喜びの方が勝っている。「プロに行きたい気持ちはあるけど…。今は投げられることに感謝しています。このまま状態が上がって、都市対抗で活躍した結果がプロだと思うので、そこは意識しすぎないように投げたい」と自らの立ち位置を冷静に分析していた。
 

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