西武・今井「気持ちよく」2度の最速タイ159キロ 初開幕へ球威抜群 超速仕上げ

2024年03月10日 05:30

野球

西武・今井「気持ちよく」2度の最速タイ159キロ 初開幕へ球威抜群 超速仕上げ
<D・西>先発の今井(撮影・島崎 忠彦) Photo By スポニチ
 【オープン戦   西武2-2DeNA ( 2024年3月9日    横浜 )】 西武の今井達也投手(25)が9日、DeNAとのオープン戦に先発。早くも自己最速タイとなる159キロをマークするなど球威抜群の直球を軸に4回を2安打無失点に抑えた。エースの高橋光成投手(27)が右肩の張りで調整が遅れていることもあって8年目で初の開幕投手を務める右腕が、3月29日の楽天戦(楽天モバイル)へ向け万全の仕上がりをアピールした。
 気温10度。寒風が吹きつける。春はもう少し先。それでも今井の心は熱い。照準は8年目で初の大役となるシーズン開幕の楽天戦での先発。快投で首脳陣を安心させて「投げていて楽しかったし、気持ちよく投げられた」と笑顔で振り返った。

 今季3度目の実戦登板で4回2安打無失点、4奪三振。2回には自己最速タイの159キロを2度も記録した。結果より内容にこだわりを見せた場面は3回2死一、二塁だ。オースティンに投じた4球目の153キロ直球は外角を狙ったが、シュート回転して真ん中へ。結果は見逃し三振も首をかしげた。納得いかなかったのはボールではなく投げるまでの過程。「動き方、体の使い方、バランスが悪かった」。一球たりとも妥協は許さない姿勢は成長の証。4回1死三塁でも強打者の宮崎を遊ゴロに斬るなど得点を与えなかった。

 この日に投じた全28球の直球の平均球速は154・9キロで昨年の151キロから大幅アップ。このオフは2年連続で巨人・菅野、メッツ・千賀らも師事する「鴻江(こうのえ)スポーツアカデミー」に参加してヒントを得た。左半身に比べて右半身が強い今井は体の開きを抑え、右半身の力をどれだけ使えるかが鍵。この日はリリースの瞬間に左腰を二塁方向に引く動作を強く意識した。ドジャース・大谷やロッテ・佐々木らが着地した勢いの反動で左足を後ろに引く「バックステップ」のようなイメージで「今日は良かった」と振り返る。歩き方から見直すなど自身の体と向き合ってきた時間が数字にも表れるようになった。

 昨季は自身初の2桁10勝を挙げた今井。24年シーズンは大役から始まるが「もっともっとチームを引っ張れるように頑張らないといけない」と気を引き締める。真価が問われる8年目。表情からも、言葉からも、チームを背負う覚悟がにじむ。(福井 亮太)

 ▼西武・元山(ヤクルトからトレードで加入し、3回に右翼線二塁打、7回は投手への内野安打)チームも替わって第一印象が大事。アピールできていることはいいかな。

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