阪神・梅野、開幕OK 岡田監督「いくつもりでおるよ」 屋外で投げた!8年連続「開幕マスク」見えてきた

2024年03月10日 05:15

野球

阪神・梅野、開幕OK 岡田監督「いくつもりでおるよ」 屋外で投げた!8年連続「開幕マスク」見えてきた
キャッチボールする阪神・梅野(撮影・平嶋 理子)  Photo By スポニチ
 阪神・梅野隆太郎捕手(32)が開幕までの戦列復帰に見通しが立った。右肩の肉離れでリハビリ中の鳴尾浜球場で9日にキャッチボールを再開。打撃練習は解禁済みで、岡田彰布監督(66)は開幕1軍入りを明言した。順調ならオープン戦終盤の合流を見込まれ、29日の巨人戦(東京ドーム)では生え抜き最多9度目、同最長を更新する8年連続の「開幕マスク」を任される可能性もゼロではなくなってきた。
  梅野は沖縄で立ちこめた暗雲を振り払うかのように鳴尾浜球場で久々に右腕を振った。屋外でのキャッチボールを再開。予定していた20メートルを30メートルに“上方修正”するなど一時は危ぶまれていた開幕1軍へ光が差し込んだ。

 「20メートルの予定やったけど、30メートルいってみて全然問題なくいけた。このままの状態であれば、またさらに(距離を)延ばして。今回に関しては、全く問題なく投げられた」

 痛みだけでなく、右肩にあった不安を払拭できた。言葉からうかがえるリハビリ過程での確かな前進。力の入れ具合に関して「半分もいってないかな」と試運転を強調しても、最も影響を心配された送球動作をクリアした事実が収穫だった。

 沖縄・宜野座キャンプ最終クール初日の2月22日のシートノック中に右肩に痛みを訴えて沖縄県内の病院を受診。翌23日にチームドクターの再診を受けて正式に「右肩の肉離れ」と診断された。一般的に完治は3週間かかるとされ、岡田監督も「だいぶ悪いんちゃうか」と受け止め、開幕1軍が危ぶまれる状況だった。

 キャンプ地から帰阪後は順調に回復。鳴尾浜の2軍組に合流し、3日にはフリー打撃を再開した。8日の診察で送球再開のゴーサインが出て、今後は送球の距離と強度を上げていくことが焦点。「距離が延びれば強度も上がっていく」とステップアップを見据えた。

 開幕8連敗のヤクルト戦後に岡田監督は実戦復帰の時期を問われ「実戦って…。そら、開幕からいくつもりでおるよ」と明言した。「もうバッティングしているわけやからな。投げられるようになったら、こっち(1軍)に呼ぶよ」。もはや開幕不在は想定していない口ぶり。オープン戦終盤の合流が見込まれる。

 梅野もそのつもりだ。「一日でも(早く)戻りたいのは、もちろんだけど、無理して再発が一番怖い。その辺を気を付けて。今日がスタート。今日はいい一日だった」。開幕投手は青柳に決定。8月以降離脱した昨季も、青柳の18度の先発登板のうち9度が梅野とのバッテリーだった。8年連続開幕マスクへの道は途絶えていない。(遠藤 礼)

 ◆梅野の経過

 ★2月12日 沖縄・宜野座キャンプの紅白戦で先発マスク。左尺骨骨折の23年8月13日ヤクルト戦以来183日ぶりの実戦。3回に“バズーカ”で島田の二盗阻止。

 ★17日 楽天との練習試合で4回、バットを折りながらも負傷後初の適時打。

 ★22日 シートノック中、右肩付近に痛みを覚え病院へ直行。先発予定だった23日の巨人オープン戦を回避。

 ★23日 チームドクターの再検査で球団から「右肩の肉離れ」の発表。3月29日の巨人との開幕戦出場が不透明になる。

 ★24日 帰阪せずに宜野座で27日のキャンプ打ち上げまでリハビリに専念「まずは治すことだけ。やれることをやる」

 ★3月3日 鳴尾浜で屋外フリー打撃を再開「打つことに関しては何の影響もなくやれた」

 ○…梅野(神)の開幕戦先発マスクは15年と17~23年(7年連続)の計8度。今季も継続して8年連続9度目なら、生え抜きでは田淵幸一の7年連続と8度(70、72~78年)を抜き、どちらもトップになる。阪神の捕手で連続シーズンの最長および最多回数は、矢野輝弘の10年連続10度(99~08年)。

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