球団ワースト8戦8敗も、阪神・岡田監督「見極めの時期」制球難の岩貞は2軍 救援陣枠「ラスト1」

2024年03月10日 05:15

野球

球団ワースト8戦8敗も、阪神・岡田監督「見極めの時期」制球難の岩貞は2軍 救援陣枠「ラスト1」
<神・ヤ>阪神・岡田監督(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【オープン戦   阪神2ー5ヤクルト ( 2024年3月9日    甲子園 )】 実数発表になった05年以降のオープン戦では4番目に多い観衆3万162人の前で「開幕8戦8敗」の球団ワースト記録が生まれても、阪神・岡田監督は悔しがらなかった。勝敗度外視の選手起用と采配を貫いた。
 「いやいや、勝利って。オープン戦やんか。そら、勝ったらええけど、バントをされても無防備やしな。サインがないから、シフトも敷かれへんやん」

 重視するのは戦力の見極め。この日はブルペン陣に一つの決断をした。同点の7回に送り出した岩貞が押し出し死球を含む3四死球で3失点。「もう一回、一からつくらなければ、だいぶ難しいかなと思う」とうなだれた本人と同様に厳しい見解を示した。

 「こうやって見極めて、だんだんと落としていかなあかんわけやから。今はそういう時期やんか。こんなにいっぱい、中継ぎピッチャーを抱えられへんわけやから。俺らがキャンプからブルペンを見て思っているのと、ゲームでテストをしているのと、一緒の結果が出ているやんか。だから、俺の目は正しかったなって思うよ」

 15日の中日戦から開幕1軍に近い陣容を敷く計画で、最後のふるいの最中。たとえ昨季まで2年連続50試合登板の実績があっても、岩貞への現評価は「開幕2軍」にほかならない。さらにドラフト2位・椎葉(四国・徳島)の脱落もほのめかした。プロ初連投とはいえ、打者3人に全て芯で捉えられ、何とか無失点で切り抜けた。

 「今日なんか全然やったな。腕が振れないとな。どこか、故障をしているのかなと思ったよ。たまたま抑えただけやろ」

 救援陣の1軍枠は8人。当初掲げた左右4人ずつのバランスは崩れかけ、「(右)5、(左)3になるかも分からんで」と修正を想定した。右投手ではゲラ、石井、岡留、加治屋、左投手では岩崎、桐敷、島本と目され、「あと1枠」を争うのは浜地、漆原か。開幕ブルペンの争いも最終章に突入した。(倉世古 洋平)

 ○…阪神がオープン戦開幕8連敗。オープン戦の開幕連敗ではスポニチに各球団の記録が残る65年以降で、85年中日の13連敗、同年近鉄の11連敗に続く単独3番目の長さになった。

 ○…開幕からに限らない阪神のオープン戦8連敗以上は、09年に1分けを挟んで8連敗して以来15年ぶり。2リーグ制の50年以降では2度目の球団ワースト。他球団も含めると20年巨人の9連敗以来だ。ただ、同年の巨人は前年19年のセ・リーグ優勝に続いて2連覇を達成した。

おすすめテーマ

2024年03月10日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム