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首位ソフトバンクが4時間37分の総力戦を制す 近藤が延長12回2死満塁で決勝2点打

2024年07月13日 06:00

野球

首位ソフトバンクが4時間37分の総力戦を制す 近藤が延長12回2死満塁で決勝2点打
<日・ソ>勝利のハイタッチをかわす近藤(中央右)ら(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク5-4日本ハム ( 2024年7月12日    エスコンF )】 首位・ソフトバンクは12日、日本ハムとの死闘を5―4で制して連敗を2で止めた。2―2の10回に途中出場の柳町達外野手(27)が勝ち越しの1号ソロ。その裏に同点に追い付かれたが、12回2死満塁で近藤健介外野手(30)が中前へ決勝の2点タイムリーを放った。7月は苦戦が続いているが、4時間37分の激闘をものにした勢いで再加速する。
 頼りになる男が最後の6打席目に決めてくれた。5番・近藤が3―3の延長12回2死満塁でフルカウントから日本ハム9番手・斉藤の7球目、154キロ高め直球を叩き、鮮やかな中前打。走者2人が生還し、塁上でガッツポーズを繰り返した。

 「緊迫した試合だったし、7月全然ダメだったので迷惑をかけた。ここで打つしかないと打席に入りました」

 今季10度目の延長戦は、点の取り合いとなった。12回裏に6番手の藤井が先頭・浅間にソロアーチを浴びただけに近藤の2点打が効いた。4回2死一塁で3試合ぶりの安打となる右前打を放つなど3安打で、6月29日の日本ハム戦以来の猛打賞だ。打点は7月に入って初めてマーク。リーグトップの51打点の山川、2位の50打点のロッテ・ソトに次ぐ49打点とした。

 途中出場した柳町の一発も貴重だった。2―2で同点の10回に先頭でカウント1―1から元同僚の日本ハム・田中正の3球目直球を引きつけて振り抜いた。大飛球は左翼スタンドに届く。一時勝ち越しの今季1号は21年10月25日ロッテ戦以来のプロ2号。「とにかく先頭として塁に出ることだけ考えました。思い切っていくことができた結果がホームランにつながった」。何度も拳を突き上げ、甘いマスクを崩して喜んだ。

 「できすぎた結果に驚いています」とは言うが、7月に入って頼もしさ、勝負強さは増すばかりだ。7日の楽天戦でも途中出場から活躍した。2―3の8回2死満塁で代打出場し、一塁線を破る走者一掃の適時三塁打を放った。その時は塁上で大きなガッツポーズをし、諦めない姿勢を示し続けた。

 チームは連敗を2で止めて、3カードぶりに初戦を取った。小久保監督は「近藤を中心にね。柳町もあの場面でね。少しずつチームに粘りが出てきているかな」と振り返った。7月は3勝5敗と苦しい戦いが続いているが、復調の手応えを感じ取っていた様子だった。 (井上 満夫)

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